TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年5月11日放送)

TOKIO HOT 100 2014-05-11 放送回ランキング ランキング

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2014年5月11日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年5月11日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年5月11日放送回のTOKIO HOT 100トップ10を眺めると、まず目に飛び込んでくるのが1位に輝いたファレル・ウィリアムスの「HAPPY」だ。アニメ映画『怪盗グルーのミニオン危機一髪』の主題歌として生まれたこの曲は、シンプルな四つ打ちとゴスペル的な高揚感を併せ持ち、世界中の街角やSNSで踊る人々の映像とともに広まっていった。24時間分のミュージックビデオを一般の人々の“踊る姿”でつなぐという挑戦的な企画も話題を呼び、単なるヒット曲を超えて一種の社会現象として消費されていた時期である。プロデューサーとしてすでに数々のヒットを手がけてきたファレルが、自ら歌い踊る側に回って世界を席巻したという点でも、この曲は2014年前半を象徴する1曲だったと言える。

この週のトップ10でひときわ目を引くのは、2位のイディナ・メンゼル「LET IT GO」と3位のMAY J.によるハートフル・ヴァージョンが並んで入っていることだ。ディズニー映画『アナと雪の女王』は日本でも社会現象的なヒットとなり、オリジナル版と日本語カバー版が同時に支持を集めるという、当時ならではの珍しい光景がチャートにそのまま刻まれている。同じ楽曲の異なるバージョンが並び立つこと自体が、この作品がいかに幅広い層に浸透していたかを物語っている。

邦楽勢にも注目したい。4位には星野源「桜の森」がランクイン。バンドやコメディアンとしての活動で知られていた彼が、独自のポップセンスを研ぎ澄ませていく過程が伝わってくる楽曲だ。10位にはボーカロイド出身のクリエイターとして注目を集めていた米津玄師の「アイネクライネ」がランクイン。ネットカルチャーで培われた繊細なメロディーメイクが、地上波のチャートにも届き始めていたタイミングを感じさせる。7位の片平里菜は、当時まだ新人と呼べる立場ながら生々しい歌詞世界で存在感を放っていたシンガーソングライターだ。

洋楽勢では、超絶技巧のフュージョン・トリオ、ダーティー・ループスの「HIT ME」が5位に入っているのも興味深い。カバー動画で培った演奏力をオリジナル曲にぶつける勢いが感じられる。6位のエド・シーラン「SING」はファレルがプロデュースを手がけた楽曲で、1位の「HAPPY」との共振点としても聴き比べたい一曲だ。8位のアヴィーチー「WAKE ME UP」、9位のコールドプレイ「A SKY FULL OF STARS」は、いずれもフォークやポップスの要素とEDMのビートを融合させた作風で、当時のダンスミュージックがより幅広いリスナー層に届いていった流れを示している。

こうして並べてみると、2014年5月のこの週は、映画発のポップ・アンセム、日本語カバー文化、ネット発クリエイターの台頭、そしてEDMとポップスの融合という、複数の潮流が同時にひとつのチャートへ流れ込んでいた瞬間だったことがわかる。1位の「HAPPY」が放っていた屈託のない多幸感は、そうした多様な音楽の交差点にふさわしい象徴だったのではないだろうか。

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2014年5月11日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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