TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年8月31日放送)

TOKIO HOT 100 2014-08-31 放送回ランキング ランキング

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2014年8月31日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年8月31日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年8月31日の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、カナダ出身のバンドMAGIC!による「RUDE」でした。レゲエやスカのリズムを基調にしながら、ポップスとしての親しみやすさを両立させたこの楽曲は、当時世界中のラジオやチャートを席巻しており、日本のシーンでもその波が届いていたことがうかがえます。恋人の父親に結婚の許しを請うという物語性のあるモチーフを軽やかなビートに乗せた作風は、2010年代半ばに広がっていた「トロピカル・ポップ」とも呼べる潮流の先駆けのひとつとして位置づけられる曲でした。夏という季節にも自然と溶け込むサウンドで、この年の残暑の空気にふさわしい選曲だったと言えるでしょう。

2位にはDREAMS COME TRUEの楽曲がランクインしており、日本のポップスシーンを長年支えてきたベテラン勢が新曲でしっかりと存在感を示していたことがわかります。3位の秦基博「ひまわりの約束」は、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌として広く知られ、世代を超えて親しまれるバラードとして夏の終わりのしんみりとした空気に寄り添う一曲でした。アニメ・映画とのタイアップが強い訴求力を持っていた時代性も感じさせます。

4位のPENTATONIXによる「DAFT PUNK」は、楽器を使わないアカペラ集団が電子音楽の名曲群をメドレー的に歌い上げるという斬新な試みで、YouTubeを起点に世界的な支持を広げていたグループの勢いを象徴する存在でした。5位のゲスの極み乙女。「猟奇的なキスを私にして」は、変拍子やジャズ的な要素を大胆に取り入れたバンドサウンドで、当時の邦楽ロック・シーンに新しい風を吹き込んでいたことを思い出させます。

6位には後に音楽的な転換期を迎えることになるTaylor Swiftの「SHAKE IT OFF」がランクイン。カントリー出身の彼女が本格的にポップスへと舵を切った象徴的な楽曲であり、世界的なヒットとなっていました。7位のYUKI、8位のKANA-BOONはともに日本のロック・ポップスシーンを支える顔ぶれとして、それぞれ独自の個性を放っていました。9位のCalvin Harrisはこの時期EDMブームの中心にいたプロデューサーで、ダンスミュージックがポップチャートの主流に食い込んでいた時代の流れを象徴しています。そして10位には、Tony BennettとLady Gagaという世代の異なる二人によるコラボレーション作品がランクイン。ジャズのスタンダード曲を新旧のアーティストが共演で歌い継ぐという企画は、ポップミュージックの多様な聴かれ方を示すものでした。

こうして並べてみると、この週のTOP10は、レゲエ由来のポップス、邦楽のタイアップバラード、アカペラという表現形態、変拍子ロック、EDM、そして世代を超えたジャズのコラボレーションと、実に幅広いジャンルが一堂に会していたことがわかります。2014年という年は、ストリーミングサービスがまだ日本で本格普及する前夜であり、ラジオやテレビ、映画といったメディアとの結びつきが依然として強かった時代でした。そうした背景の中で、MAGIC!の「RUDE」が国境を越えて多くのリスナーの耳に届き、1位という結果に結びついたことは、当時の音楽の国際的な流通のあり方を映す一場面だったと言えるでしょう。

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2014年8月31日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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