TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年4月15日放送)

TOKIO HOT 100 2018-04-15 放送回ランキング ランキング

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2018年4月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年4月15日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年4月15日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはサカナクションの「陽炎」だった。山口一郎率いるこのバンドは、デビュー当初からエレクトロニックなサウンドとロックバンドとしての生々しい演奏感覚を融合させることを追求し続けてきた存在で、「陽炎」もまた、揺らめくようなシンセの音色と疾走感のあるビートが同居する一曲だった。タイトルが示す通り、実体があるようでつかめない、輪郭の曖昧な情景を音像として描き出す作家性は、彼らが長年培ってきた美学の延長線上にあると言えるだろう。ダンスミュージックとポップスの境界を軽やかに越えていくその姿勢は、当時の邦楽シーンにおいても独自の立ち位置を築いていた。

この週のTOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽、メジャーとインディペンデントな感性が入り混じっているのが印象的だ。2位にはオースティン・マホーンの「SO GOOD」、3位には映画『グレイテスト・ショーマン』からキアラ・セトルらによる「THIS IS ME」がランクイン。同作は全世界的なヒットとなり、映画館を飛び出してラジオやストリーミングでも息の長い支持を集めていた時期であり、その熱がこの週のチャートにも表れている。8位のデヴィッド・ゲッタとシーアによる「FLAMES」も含め、ダンスフロア発のポップスが依然として強い存在感を放っていたことがうかがえる。

邦楽勢では、4位にあいみょんの「満月の夜なら」、7位に水曜日のカンパネラの「見ざる聞かざる言わざる」、9位に竹原ピストルの「オーバー・ザ・オーバー」が並ぶ。あいみょんはこの時期、独特の言葉選びと親しみやすいメロディで一気に注目を集めていた新世代のシンガーソングライターであり、水曜日のカンパネラはコムアイのユニークな歌唱とトラックメイカー・ケンモチヒデフミによる奇想天外なサウンドで、日本のポップスに新しい語彙を持ち込んでいた。竹原ピストルの武骨でストレートな弾き語りロックもまた、フォーキーな表現が再評価されていた当時の空気を象徴している。

6位にはBTSの「DON’T LEAVE ME」がランクインしており、K-POPが海外マーケットへと本格的に浸透し始めていた過渡期の一枚として興味深い。すでにグローバルな人気を確立しつつあった彼らが、日本語詞の楽曲でもチャートに顔を出していたことは、この時期のポップミュージックが国境や言語をまたいで消費されていく流れを物語っている。

こうして見渡すと、この週のTOP10は、洗練されたエレクトロポップ、映画発のアンセム、新世代シンガーソングライター、実験的な邦楽ポップ、そしてグローバル化するK-POPという、当時のポピュラーミュージックの多様な潮流が一枚のチャートに凝縮された貴重なスナップショットだったといえる。サカナクションの「陽炎」が首位に立ったことは、実験精神とポップスとしての強度を両立させる楽曲が、幅広いリスナーに受け入れられていた時代の空気を象徴していたのではないだろうか。

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2018年4月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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