TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年8月26日放送)

TOKIO HOT 100 2018-08-26 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2018年8月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年8月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年8月26日放送分の「TOKIO HOT 100」のTOP10を眺めると、まず目を引くのは邦楽と洋楽が違和感なく並ぶ、あの時期らしい混淆ぶりだ。1位はあいみょんの「マリーゴールド」。彼女はこの頃、弾き語りの延長線上にあるような率直な言葉選びと、どこか懐かしいメロディーラインで、既存の「ロキノン系」とも「アイドル」とも違う立ち位置を築きつつあった。バンドサウンドを土台にしながらも過剰に着飾らない歌い口が、ストリーミングでの再生や口コミによって広がりを見せていた時代の空気とよく噛み合っていたように思う。ラジオという媒体でこの曲が上位に来ていたこと自体が、当時のリスナー層の広がりを物語っている。

2位にはアリアナ・グランデの「No Tears Left To Cry」。前作からの心境の変化を感じさせるダンサブルな楽曲で、彼女がポップスターとしての存在感をさらに強めていた時期の一曲だ。3位のサザンオールスターズ「壮年ジャンプ」は、結成から長い時間を経てなお現役感を失わないベテランバンドの底力を感じさせる並びで、4位のPerfumeもテクノポップというジャンルを軽やかに更新し続けていたグループとして象徴的だ。邦楽の新旧が同じチャートの中で拮抗している様子は、この時期のJ-POPシーンの多層性をよく表している。

洋楽勢では5位のジェイソン・ムラーズ、6位のザ・チェインスモーカーズ、8位のMO & ディプロ、10位のロジックとライアン・テダーの組み合わせなど、EDM以降のポップスとシンガーソングライター的な温かみのある楽曲が共存しているのも特徴的だ。ダンスミュージックの高揚感と、弾き語り的な素朴さが並列して支持されるというのは、ストリーミング時代ならではのリスナーの聴き方――アルバム単位ではなく一曲ごとに気分で選ぶ聴取スタイル――が浸透してきたことの表れとも言えるだろう。

7位のRENは、当時UKから登場してきたシンガー・ラッパーで、ジャンルを越境する歌唱スタイルが評価されていた。9位のmabanuaは日本のトラックメイカー・ドラマーとして、ヒップホップやソウルの語法を独自に消化した音作りで知られる存在であり、この週のランキングに名を連ねていること自体が、当時のJ-WAVEのプレイリストが持っていた懐の広さを感じさせる。メインストリームのポップスだけでなく、こうした国内のクリエイターの仕事にもきちんと光を当てていたのが、この番組らしさだったのだろう。

あらためてこの週の並びを振り返ると、あいみょんという一人のシンガーソングライターが、海外の最新ポップスやダンスミュージック、そして日本の大御所バンドと同じ土俵で聴かれていたという事実に、当時のリスナーの感覚の柔軟さが表れている。ジャンルよりも「いい曲かどうか」で選ばれる時代への移行を、このTOP10は静かに証言しているように思える。今聴き返しても、それぞれの曲が持つ個性は色褪せておらず、あの夏の空気を思い出させてくれる一枚の写真のようなランキングだ。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2018年8月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2018年9月2日) »

ワイヤレスでも高音質で[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました