TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年9月9日放送)

TOKIO HOT 100 2018-09-09 放送回ランキング ランキング

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2018年9月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年9月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年9月9日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはカルヴィン・ハリスとサム・スミスによる「PROMISES」だった。この一曲が持つ意味は小さくない。カルヴィン・ハリスといえば2010年代前半からダンスミュージックのメインストリームを牽引してきたプロデューサーであり、この時期は「Slide」などファンクやディスコの要素を取り入れたよりオーガニックなグルーヴへと作風を広げつつあった時期でもある。一方のサム・スミスは、しっとりとしたバラードのイメージが強いアーティストだが、「PROMISES」ではハウスミュージックのビートに乗せて伸びやかな歌声を聴かせており、双方にとって新しい一面を提示する組み合わせだったと言える。90年代ハウスを思わせるピアノのリフとベースラインは、当時のポップシーンにおける「レトロ回帰」の流れを象徴するものであり、ダンスフロアだけでなくラジオのヘビーローテーションにも自然に馴染む仕上がりになっていた。

この週のTOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽がバランスよく並んでいるのも特徴的だ。ザ・チェインスモーカーズやジ・1975、アリアナ・グランデといった当時のUS・UKチャートを賑わせていたアーティストたちが顔を揃える一方で、星野源の「アイデア」やきのこ帝国の「金木犀の夜」、サザンオールスターズの「壮年 JUMP」といった邦楽勢もしっかりと存在感を放っている。特に星野源は当時ドラマ主題歌としても大きな注目を集めており、ポップスとしての完成度の高さが幅広いリスナー層に支持されていた時期だ。きのこ帝国の楽曲タイトルにある「金木犀」は季節の変わり目を感じさせる言葉で、9月という放送時期にふさわしい情緒を運んでいた。

Perfumeの「LET ME KNOW」やSIRUPの「DO WELL」がランクインしている点も見逃せない。Perfumeはテクノポップの文脈を保ちながらも国際的なサウンドプロデュースを取り入れ続けており、SIRUPはこの頃から日本のシティポップ・R&B再評価の流れの中で急速に注目を集めていたアーティストだ。彼らの存在は、当時の日本のポップミュージックが海外のトレンドと呼応しながら独自の進化を遂げていたことを物語っている。

総じてこの週のチャートは、ダンスミュージックの再興と、邦楽ポップスの成熟が同時に進行していた2018年という時代の空気を色濃く反映している。「PROMISES」が1位に立ったことは、単なる一組のヒットというだけでなく、ハウスミュージックが再びメインストリームで輝きを取り戻しつつあった潮流を象徴する出来事だったと言えるだろう。当時この曲をラジオで耳にしたリスナーは、夏の終わりから秋へと季節が移ろう空気の中で、洗練されたビートと伸びやかなヴォーカルに新しい季節の始まりを感じ取っていたのではないだろうか。

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2018年9月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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