TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年1月3日放送)

TOKIO HOT 100 2021-01-03 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2021年1月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年1月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年最初の週を飾った「TOKIO HOT 100」1月3日放送回のトップは、KREVAがフィーチャリングに三浦大知を迎えた「FALL IN LOVE AGAIN」だった。KREVAといえば日本語ラップの言葉選びとビートメイクの両面で長くシーンを牽引してきた存在であり、三浦大知はダンス、ボーカル、パフォーマンス力のすべてで国内屈指と評される歌い手だ。世代もキャリアの軸も異なる二人が組んだことで生まれる化学反応は、ソウルフルなグルーヴと饒舌なフロウが心地よく溶け合う仕上がりとなり、新しい年の始まりを鳴らすにふさわしい高揚感のある一曲としてリスナーに迎えられた。コロナ禍二度目の年越しという、誰もが閉塞感を抱えていた時期だったからこそ、前を向かせてくれるようなこの曲が2021年最初のトップに立ったことには、時代の空気を映す意味合いもあったように思う。

トップ10全体を見渡すと、この週の顔ぶれは当時の音楽シーンの多様さをそのまま切り取ったような並びだった。2位「LIFE GOES ON」、3位「DYNAMITE」とBTSが上位に二曲を送り込んでいるのは象徴的で、前年に全世界を席巻した「DYNAMITE」の勢いがそのまま新年にも持ち越され、K-POPが国境を越えたメインストリームの音楽として日本のチャートにもしっかり根を張っていたことがうかがえる。6位には日韓合同プロジェクトから誕生したNiziUの「STEP AND A STEP」も入っており、国内発のガールズグループがK-POP的な洗練を纏って登場した年でもあった。

邦楽勢では、5位にあいみょんの「スーパーガール」、8位に藤井風の「青春病」、9位に秦基博の「泣き笑いのエピソード」、10位にYOASOBIの「ハルカ」がランクインしている。あいみょんは等身大の言葉で幅広い支持を集め続けていた時期であり、藤井風はデビューからわずかな期間で独自のグルーヴ感と岡山弁混じりの飾らない歌声によって一気に注目を浴びていた新星だった。YOASOBIは小説を音楽化するという新しい手法で若い世代を中心に熱狂的な支持を広げており、ストリーミング時代を象徴する存在として台頭していた。ベテランの秦基博がその中にしっかりと名を連ねているのも、世代を問わず良質な楽曲が並んでいたこの週のバランスの良さを物語っている。

海外勢では4位にHOPE TALA「CRAZY」、7位にLISS「LEAVE ME ON THE FLOOR」がランクインしており、当時勢いを増していたオルタナティブR&Bやベッドルームポップ的な感覚を持つ新鋭アーティストたちが、BTSのような超大型アクトと並んで顔を出しているのも興味深い。国内メジャー、K-POP、海外インディー、そして次世代の国産ポップスが同じテーブルに並ぶこの並びは、ジャンルや国籍にとらわれずに良い曲がフラットに評価されていく、当時のリスニング環境の変化をよく表していたと言えるだろう。

配信とプレイリストが聴取の中心になりつつあった時期に、KREVAと三浦大知という日本の音楽シーンを支えてきた二人の共演が新年最初のトップに立ったことは、新しい潮流と確かな実力の両方が共存していたこの時代のチャートらしい出来事として、今振り返っても印象深い一週だったと言える。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2021年1月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

次の週(2021年1月10日) »

スピーカーで鳴らすなら[PR]

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました