TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年4月23日放送)

TOKIO HOT 100 2023-04-23 放送回ランキング ランキング

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2023年4月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年4月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年4月23日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に留まるのは1位に立った「FLY GIRL」だ。FLOはロンドン出身の3人組で、90年代から2000年代初頭のR&B/ガールズグループが持っていたコーラスワークやダンス感覚を令和の耳に合わせて再構築し、世界的に大きな注目を集めていたグループである。そこにヒップホップ史に残る存在感を放ち続けるミッシー・エリオットが客演として名を連ねているのも象徴的で、90年代から現在へと連なるブラックミュージックの系譜が一曲の中で交差しているように聴こえる。当時はTikTokなどのショート動画文化を通じて海外のR&Bやポップスが日本のリスナーにも即時に届く環境が整っており、FLOのようなUK発のグループが日本のチャート上位に食い込んでくること自体が、この時期の音楽消費のスピード感とグローバル性を物語っていたと言える。

2位のエド・シーランは、シンガーソングライターとしての実直な作家性を保ちながらポップフィールドの中心にあり続けたアーティストで、「EYES CLOSED」もその路線を継ぐ一曲だ。3位にはNewJeansの「ZERO」がランクインしており、Kポップの中でも独自の抜け感あるサウンドで支持を広げていた彼女たちの存在感が、このチャートにもしっかり反映されている。邦楽勢に目を移すと、4位にスピッツ「美しい鰭」、5位にあいみょん「愛の花」、9位に米津玄師「LADY」と、バンドサウンド、フォーク的な歌心、そして緻密なポップ職人性という、それぞれ異なるタイプの邦楽ポップスがバランスよく並んでいるのが興味深い。長く走り続けるスピッツの新曲が同じ週に若い世代の支持を集めるあいみょんや米津玄師と並ぶ光景は、世代を超えたJポップの厚みを感じさせる。

6位のPENTHOUSE、8位のBIALYSTOCKSといった名前も、当時のシティポップ/オルタナティブR&B的な感触を持つ国内バンドシーンの広がりを示しており、洋楽・Kポップ・邦楽ロック・ネオソウル的な質感が一つのチャートの中に自然に共存していたことがわかる。7位にはPUNPEEの「タイムマシーンにのって / 家族の風景」がランクインしており、日本語ラップがポップスの文脈でも支持されていた流れを裏付ける存在だ。10位のジェイソン・ムラーズは、2000年代からアコースティックで親しみやすいポップスを届け続けてきたベテランで、こうした息の長いアーティストが顔を出すのも「TOKIO HOT 100」らしい多様性である。

このTOP10全体を眺めると、UKのR&Bリバイバル、Kポップの新世代、邦楽の世代交錯、そして国内バンドシーンの成熟という、複数のベクトルが同時進行していた2023年春の空気が凝縮されている。1位に輝いた「FLY GIRL」は、まさにその象徴として、世代とジャンルを横断する感覚を体現した一曲だったのではないだろうか。

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2023年4月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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