TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年12月15日放送)

TOKIO HOT 100 2019-12-15 放送回ランキング ランキング

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2019年12月15日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年12月15日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年12月15日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、COLDPLAYの「ORPHANS」だった。この曲は同年11月にリリースされたアルバム「Everyday Life」からの一曲で、内戦下のシリアで暮らす少女の日常に着想を得たと語られており、ヨルダンの首都アンマンで行われたサンライズ/サンセットの2部構成ライブパフォーマンスとともに大きな話題を呼んだ作品だ。バンドとしての壮大さを保ちながらも、どこか祈りにも似た軽やかさを持つメロディーラインは、2010年代を代表するロックバンドの一つが到達した、新たな成熟の形を感じさせるものだった。世界的な気候変動への意識の高まりを背景に、この時期のCOLDPLAYはツアーの在り方そのものを見直す発言もしており、音楽と社会性を結びつける姿勢が改めて注目された年でもあった。

この週のTOP10を眺めると、2019年という年がいかに多層的な音楽シーンだったかが見えてくる。6位のDUA LIPA「DON’T START NOW」は、80年代的なディスコ・ファンクのグルーヴを大胆に呼び戻した一曲で、翌年のアルバム「Future Nostalgia」へとつながる重要なシングルだった。10位のTHE WEEKND「BLINDING LIGHTS」も同様に、シンセウェイヴを思わせるレトロなサウンドプロダクションが印象的で、後にこの曲が世界中で長期にわたり愛される存在になることを、当時すでに予感させる仕上がりだった。8位の「INTO THE UNKNOWN」は「アナと雪の女王2」の主題歌としてこの年公開されたばかりの映画から。IDINA MENZELの伸びやかな歌唱にAURORAの透明感ある声が重なる構成は、ディズニー音楽の新たな到達点として語り継がれている。

邦楽勢にも目を向けたい。9位のKING GNU「白日」は、この年の日本の音楽シーンを象徴する存在感を放った楽曲で、バンドサウンドとソウルフルなボーカルワークを融合させた独自の音楽性が幅広い層に届いた一曲だ。3位のFRIDAY NIGHT PLANS「HONDA」、4位のNULBARICH「TWILIGHT」は、いずれもシティポップ以降のムードを引き継ぎながら、それぞれ独自のグルーヴ感を打ち出したトラックで、当時のシティ・ミュージック的な潮流を支えていた。5位には山下達郎「RECIPE(レシピ)」がランクイン。CMソングとして広く知られたこの曲は、ベテランならではの緻密なアレンジと言葉選びで、世代を超えて親しまれた。2位のAI「BABY YOU CAN CRY」、7位の秦基博「9INCH SPACE SHIP」も含め、日本のシンガーソングライターやR&B/ソウル系アーティストが安定した存在感を示していたことが、このチャートからうかがえる。

2019年12月というタイミングは、10年代の音楽シーンを締めくくる時期でもあった。ストリーミングサービスの浸透が本格化し、洋楽と邦楽、メジャーとインディーが同じ土俵で語られるようになった時代の空気を、このTOP10は色濃く反映している。COLDPLAYという世界的バンドの新曲が1位に立ちながらも、日本の若手バンドやベテランシンガーが続く構成は、当時のラジオチャートならではの多様性を体現していたと言えるだろう。改めて聴き直すと、それぞれの曲が持つ時代性と普遍性の両方が浮かび上がってくる、実に興味深い一週間だったことがわかる。

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2019年12月15日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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