TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年5月26日放送)

TOKIO HOT 100 2019-05-26 放送回ランキング ランキング

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2019年5月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年5月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年5月26日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはTAYLOR SWIFT feat. BRENDON URIE OF PANIC! AT THE DISCOの「ME!」だった。前作にあたる「Reputation」期のダークでシリアスな作風から一転、極彩色のポップソングへと舵を切った楽曲で、蛇のイメージを纏っていたテイラーが蝶へと変わっていくミュージックビデオの演出も含め、彼女自身の再生と自己肯定を高らかに歌い上げる内容として大きな話題を呼んだ。フィーチャリングに迎えられたブレンドン・アーリーは、パニック!アット・ザ・ディスコのフロントマンとして独自の華やかなロック・ポップを鳴らしてきたシンガーであり、二人の伸びやかな歌声が重なることで、曲全体に祝祭的な明るさが宿っている。当時のテイラー・スウィフトは、レーベル移籍や過去楽曲の権利問題など音楽ビジネス面でも注目を集めていた時期であり、そうした背景を踏まえると「ME!」という曲名そのものが、自分自身を取り戻し、前向きに提示していく宣言のように響いてくる。

2位にはOFFICIAL髭男DISMの「Pretender」がランクインしている。この年、彼らは映画主題歌として一気に知名度を広げ、バンドサウンドをベースにしながらもポップスとして磨き抜かれた楽曲構成、ボーカルの伸びやかな歌唱表現で幅広い層の支持を獲得していった。洋楽が上位を占める中に日本語詞のバンドが割り込んでくる並びは、当時のTOKIO HOT 100らしい多国籍で越境的なチャートの空気をよく表している。3位のSHAWN MENDES「IF I Can’t Have You」、4位のED SHEERAN AND JUSTIN BIEBER「I Don’t Care」は、いずれも大型シンガーソングライターたちがポップフィールドで存在感を発揮していた時期の象徴であり、ソングライティングの強さとメロディの親しみやすさを両立させる作風が支持を集めていたことが窺える。

5位のTENDRE「Sign」、7位のさなり「Mayday」、8位のSUPERFLY「Ambitious」、9位のTEMPALAY「のめりこめ、震えろ。」といった顔ぶれは、ジャンルも出自も異なりながら、それぞれが独自の音楽性で邦楽シーンの多様性を体現していた面々だ。TENDREのシティポップ的な浮遊感、TEMPALAYの実験的でサイケデリックな質感など、当時のオルタナティブな邦楽シーンの熱量がチャートの中盤にしっかりと刻まれている。6位のCARLY RAE JEPSEN「Now That I Found You」は、シンセポップの快活さを追求し続けてきたアーティストらしい一曲であり、10位のMADONNA AND MALUMA「Medellin」は、ポップの女王が中南米のレゲトン/ラテンのムーブメントと接続を試みた一曲として、当時のグローバルな音楽的交差を感じさせる存在だった。

このように振り返ると、この週のTOP10は、テイラー・スウィフトが体現していた自己再生のポップと、邦楽勢のバラエティ豊かな表現、そして世界的なポップスターたちのクロスオーバー志向とが同居する、非常にバランスの取れた一週だったといえる。「ME!」が放つ屈託のない明るさは、単なる一曲のヒットにとどまらず、当時のポップシーン全体が持っていた、ジャンルや国境を軽やかに越えていく空気そのものを象徴していたのではないだろうか。

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2019年5月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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