TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年4月28日放送)

TOKIO HOT 100 2019-04-28 放送回ランキング ランキング

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2019年4月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年4月28日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年4月28日、平成という時代が幕を閉じる直前のこの週、TOKIO HOT 100の頂点に立ったのはあいみょんの「ハルノヒ」だった。もともと花澤香菜への楽曲提供曲として世に出て、その後セルフカバーという形で本人の声を纏い直したこの曲は、卒業や旅立ちの季節と分かちがたく結びつく一曲として、多くのリスナーの心を掴んでいた。平成最後の春、そして令和という新しい時代への切り替わりを目前に控えたタイミングでこの曲が1位に輝いたことは、偶然にせよ象徴的に響く。あいみょんという書き手の言葉選びの瑞々しさと、フォークやシンガーソングライターの系譜を令和の耳に馴染む形へと翻訳する手腕は、この時期の日本のポップシーンを語るうえで欠かせないものだった。

チャート全体を見渡すと、この週は国内外の音楽潮流が交錯する興味深い一枚のスナップショットになっている。3位にはTHE YELLOW MONKEYが「I DON’T KNOW」で顔を出し、90年代からロックシーンを牽引してきたバンドが再始動後も現役感を失わずチャートインしていることに時代の連続性を感じさせる。一方で6位の佐藤千亜妃は、解散したガールズバンドのフロントパーソンとしてのキャリアを経て、ソロという新たな一歩を踏み出した歌声で存在感を放っていた。8位のスガシカオは「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」という、言葉遊びと生活実感が同居したタイトルセンスそのままに、独自の音楽世界を貫いている。

海外勢に目を向ければ、4位にはBTSがHalseyを迎えた「Boy With Luv」がランクイン。K-POPが単なる「アジアのヒットチャート」の枠を超え、欧米のシンガーとのコラボレーションを通じて世界の音楽地図そのものを塗り替えつつあった時期の空気を伝えている。9位のBillie Eilishによる「bad guy」も見逃せない。ささやくようなボーカルとローファイなビートで既存のポップスの型を軽やかに壊していく彼女の存在は、この年以降のグローバルな音楽シーンを大きく動かしていくことになる若い才能の萌芽だった。2位のLIZZOによる「Juice」も、後年の大ブレイクを予感させる自信に満ちたグルーヴを携えてこの週のチャートに刻まれている。

5位のAnderson .Paakによる「King James」は、その名の通りバスケットボール界のスーパースターへのオマージュを込めた楽曲で、ヒップホップとソウルを横断する彼のスタイルが色濃く出ていた。7位には、前年に急逝したAviciiがAloe Blaccと組んだ「SOS」がランクイン。EDMシーンに大きな足跡を残したプロデューサーの不在を惜しむように、彼の作品が引き続き聴かれ続けていたことが伝わってくる。10位のLSDは、Sia、Diplo、Labrinthという豪華な顔ぶれによるユニットで、ジャンルの垣根を超えたコラボレーションが当たり前になっていくこの時代らしいプロジェクトだった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、国内の世代交代と海外の新しい才能の台頭が同時進行していた2019年春の空気を鮮やかに閉じ込めている。平成から令和へと時代が移り変わる節目に、あいみょんの歌う旅立ちの歌が1位を飾ったことは、聴き手それぞれの記憶の中で特別な意味を持ち続けているのではないだろうか。

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2019年4月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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