TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年2月10日放送)

TOKIO HOT 100 2019-02-10 放送回ランキング ランキング

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2019年2月10日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年2月10日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年2月10日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に輝いたのは、NULBARICHの「SWEET AND SOUR」だった。JQのウィスパーがかったボーカルと、ブラックミュージックからの吸収を隠さないバンドサウンドは、当時の日本のシティポップ/R&B再評価の流れの中で独自の位置を築いていたグループらしい仕上がりだ。海外のフェスやショーケースにも積極的に足を運び、日本語詞にこだわらない開かれた姿勢を貫いてきたNULBARICHにとって、この曲が国内チャートの頂点に立ったことは、ジャンルの垣根を意識させないTOKIO HOT 100というチャートの性格を象徴する出来事だったといえる。

実際、この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽が違和感なく混在している。2位にはアリアナ・グランデの「7 rings」がつけている。ヒップホップのビートに贅沢さと軽やかさを同居させたこの曲は、当時世界中のチャートを席巻しており、日本のリスナーの耳にも同時代的に届いていたことがうかがえる。3位には宇多田ヒカルとスクリレックスが組んだ「Face My Fears」の日本語バージョン。ゲーム作品のテーマ曲として制作されたこの楽曲は、J-POPのシンガーソングライターとEDMシーンの第一人者という異色の組み合わせが話題を呼んだ一曲で、宇多田ヒカルというアーティストが常に時代の新しい音と接続し続けてきたことを改めて示していた。

4位のカルヴィン・ハリス feat. ラグンボーンマンによる「Giant」、6位のサム・スミス&ノーマ二による「Dancing With A Stranger」も、この時期の欧米ポップスの充実ぶりを物語る顔ぶれだ。どちらも洗練されたトラックメイクとソウルフルな歌唱が組み合わさった楽曲で、ジャンルの境界を軽やかに越えていく感覚が共通している。一方で5位にはONE OK ROCKの「Stand Out Fit In」がランクインしており、海外マーケットを見据えた活動を続けてきたバンドが、ロックという枠組みの中で存在感を示していた。

邦楽勢では7位にSUCHMOSの「WATER」、8位に当時新世代として注目を集めていたCHAIの「Choose Go!」が続く。SUCHMOSの脱力感のあるグルーヴ、CHAIのポップでカラフルな躍動感は、それぞれ異なるアプローチながら、既存の「バンドサウンド」の枠を更新しようとする空気を共有していたように思う。9位にはいきものがかりの「WE DO」がランクイン。長らく親しまれてきたグループが、変わらぬ言葉選びの丁寧さでリスナーに寄り添う一曲を届けていた。そして10位には、再結成後も精力的な活動を続けていたバックストリート・ボーイズの「Chances」。90年代からのポップスの系譜が現在進行形で更新されていることを感じさせる選曲だった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は国内外・世代・ジャンルの境界を軽やかに越えていく楽曲群で構成されていたことがわかる。その頂点にNULBARICHの「SWEET AND SOUR」があったという事実は、当時の日本の音楽シーンが持っていた越境的な感覚と、質の高いサウンドメイクへの支持を象徴していたのではないだろうか。

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2019年2月10日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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