TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年3月19日放送)

TOKIO HOT 100 2017-03-19 放送回ランキング ランキング

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2017年3月19日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年3月19日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年3月19日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位には映画『ラ・ラ・ランド』のオープニングナンバー「ANOTHER DAY OF SUN」が輝いていた。この年の年明けから続いていた『ラ・ラ・ランド』ブームは、単なる映画のヒットにとどまらず、サウンドトラックそのものが音楽シーンの話題をさらう現象になっていたのが印象的だ。渋滞する高速道路の上で人々が歌い踊り出すあのオープニングシーンの高揚感は、劇伴音楽でありながらポップスの文脈でも十分に輝きを放ち、映画館で観た人々がその余韻をそのままチャートに反映させたような格好だった。ジャスティン・ハーウィッツによる作曲、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールによる作詞というチームの仕事は、クラシカルなミュージカルの語法を現代に蘇らせつつ、ロサンゼルスという街への愛憎入り混じった眼差しを軽やかに描き出していて、聴きどころは何よりもその高揚感と苦みの同居にある。

同じ週のTOP10を見渡すと、2017年前半のポップシーンの空気がよく伝わってくる。2位のケイティ・ペリー「CHAINED TO THE RHYTHM」は、スキップ・マーリーを迎えて社会的なメッセージ性を強めた一曲で、彼女自身のキャリアにおいても新しいフェーズへの転換点として語られることが多い曲だ。3位のザ・チェインスモーカーズとコールドプレイの共演曲、4位のエド・シーランの「SHAPE OF YOU」も含め、この時期はEDM以降のポップスがよりメロディー重視の方向へ舵を切っていく過渡期にあたっていた。エド・シーランは弾き語りのシンガーソングライターというイメージから、ダンスホールのリズムを取り入れたグローバルヒットメーカーへと変貌を遂げつつあり、この曲はまさにその象徴だったといえる。

国内勢に目を向けると、5位に小沢健二の「流動体について」がランクインしているのが目を引く。90年代渋谷系のアイコンとして知られた小沢健二が、長い沈黙を経て世に送り出した新曲であり、当時のリスナーにとっては驚きと懐かしさ、そして新鮮さが入り混じった特別な一曲だった。8位には東京スカパラダイスオーケストラが10-FEETのTAKUMAを迎えた「SAMURAI DREAMERS」がランクイン。バンド同士のコラボレーションによる熱量の高いサウンドは、スカパラの懐の深さを改めて示す一曲だった。9位の雨のパレードは、当時勢いを増していた若手バンドの筆頭格として存在感を放っていた。

そして10位のロードの「GREEN LIGHT」も忘れてはならない。デビューアルバム『Pure Heroine』から数年の沈黙を経て復活した彼女が新しいフェーズを提示した楽曲であり、シンセを大胆に取り入れたサウンドは当時のポップスの実験精神を体現していた。こうして並べてみると、この週のチャートは映画音楽、洋楽ポップスの潮流、そして日本の音楽シーンの新旧が交錯する、実に豊かな一週間だったことがわかる。

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2017年3月19日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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