TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2005年11月6日放送)

TOKIO HOT 100 2005-11-06 放送回ランキング ランキング

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2005年11月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2005年11月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2005年11月6日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのは平井堅の「POP STAR」だった。この時期の平井堅は、しっとりとしたバラードのイメージから一歩踏み出し、よりダンサブルでポップな音像へと表現の幅を広げていた時期にあたる。タイトルからしてストレートに「ポップスター」を掲げる姿勢そのものが、当時の彼のモードを象徴していたように思う。日本の男性ソロアーティストが海外のダンスミュージックの語法を取り入れながら、自身のボーカルの個性を失わずに歌い上げるというアプローチは、洋楽・邦楽の垣根が徐々に曖昧になっていく2000年代半ばの空気をよく捉えていた。

この週のチャート全体を見渡すと、その「垣根の低さ」がより鮮明に浮かび上がってくる。2位にはデスティニーズ・チャイルド、3位にはマドンナという、当時のUSポップ/ダンスシーンの最前線を走る顔ぶれが並び、5位にはフランツ・フェルディナンドという、ロック・リバイバルの潮流を牽引していたUKバンドの名前も見える。ギターロックがダンスフロアと接近していったこの時代らしいラインナップだ。さらに6位にはスティーヴィー・ワンダー、10位にはアリシア・キーズと、ソウル/R&Bの重鎮から新世代までが同居しており、TOKIO HOT 100が単なる流行の切り取りではなく、世代やジャンルを横断した「今、都市で鳴っている音」を提示しようとしていたことがうかがえる。

邦楽勢の顔ぶれもまた興味深い。4位にはクリスタル・ケイとケミストリーのコラボレーション曲が入り、コラボレーション企画やタイアップを通じて異なるファン層を繋げていく手法が定着しつつあった時期であることを感じさせる。7位には東京事変、8位にはくるり、9位にはサザンオールスターズと、バンドサウンドを主軸に据えたアーティストたちが揃って上位に顔を出しているのも見逃せない。椎名林檎のソロ活動を経てバンド編成へと舵を切った東京事変、京都出身のロックバンドとして独自の路線を貫くくるり、そして日本のポップスシーンを長年牽引してきたサザンオールスターズ。世代もスタイルも異なる三者が並ぶことで、当時のJ-POPが決して単一のトレンドに収斂していなかったことがよくわかる。

こうして改めてこの週のTOP10を眺めると、平井堅の「POP STAR」が1位に立っていたことの意味が見えてくる。海外の最新ダンスミュージックやロックの潮流、国内の骨太なバンドサウンド、そして世代を超えたソウルミュージックの名手たちが同じ表の中にひしめき合うなかで、日本人アーティストがポップフィールドの頂点に立っていたということ自体が、当時のJ-WAVEらしい「都市型リスナー」の耳の確かさを物語っている。ジャンルの境界にとらわれず、良質なポップスとして評価される楽曲が支持を集めた一週間だったと言えるだろう。

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2005年11月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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