TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2015年12月6日放送)

TOKIO HOT 100 2015-12-06 放送回ランキング ランキング

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2015年12月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2015年12月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2015年12月6日のTOKIO HOT 100で首位に輝いたのは、コールドプレイの「ADVENTURE OF A LIFETIME」だった。前作『Ghost Stories』の静謐なムードから一転、この曲はアフリカン・ハイライフを思わせる跳ねるギターリフと、クリス・マーティンならではの伸びやかなファルセットが同居する、開放感に満ちたナンバーだった。アルバム『A Head Full of Dreams』を象徴する一曲として、当時のロック/ポップスの垣根を越えたリスナー層に届いていたことをこの順位は物語っている。スタジアムバンドが単なる「大きな音」に頼らず、ダンサブルな要素を大胆に取り入れていった時期でもあり、ロックバンドの表現の幅が広がっていく過渡期を象徴する一曲だったと言えるだろう。

2位以下を見渡すと、この週のチャートはまさに「2015年後半の洋楽ポップス」の縮図のようだ。ジャスティン・ビーバーの「SORRY」は、スケプタとダイプロが仕掛けたダンスホール的グルーヴが耳に残る一曲で、アルバム『Purpose』からのヒットとして、当時のビーバーの“再評価”の流れを支えていた。アデルの「HELLO」は同年11月にリリースされたばかりで、あの荘厳なピアノとドラマチックな歌唱は瞬く間に世界中を席巻していた時期。ワン・ダイレクションの「PERFECT」、アリアナ・グランデの「FOCUS」も並び、洋楽ポップスの層の厚さを感じさせるラインナップだった。

邦楽勢もしっかりと存在感を示している。赤い公園の「KOIKI」は、当時のオルタナティブなガールズバンドシーンを牽引していた彼女たちらしい、緊張感と疾走感を併せ持つナンバーだ。BACK NUMBERの「クリスマスソング」は、まさに12月という時期にふさわしい選曲で、切なさと温かさを兼ね備えたバラードとして季節感を運んでいた。JUJUの「WHAT YOU WANT」、西野カナの「NO.1」は、それぞれ日本のR&B/ポップスシーンの成熟を感じさせる楽曲であり、女性シンガーたちが確固たる地位を築いていた時代でもあった。

そして10位のレキシ feat. 阿波の踊り子「SHIKIBU」は、この週のチャートにひときわ異彩を放つ存在だった。歴史をモチーフにしたユニークな歌詞世界と、和と洋を融合させたサウンドは、他のどの洋楽・邦楽ヒットとも異なる文脈を持ち込んでいた。こうした遊び心のある楽曲がTOP10に食い込んでくるあたりに、当時のリスナーの間口の広さ、そしてラジオという媒体が持つ選曲の自由さが表れていたように思う。

振り返ってみると、この週のTOP10は、スタジアムロックの新展開、世界的女性シンガーの台頭、日本のバンド/シンガーソングライターの多様な表現、そして季節を彩るクリスマスソングまでが一堂に会した、まさに“年の瀬”らしいバラエティに富んだラインナップだった。ジャンルや国境を越えて音楽が並列に語られていた時代の空気を、このチャートは静かに、しかし確かに記録している。

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2015年12月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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