TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2015年8月9日放送)

TOKIO HOT 100 2015-08-09 放送回ランキング ランキング

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2015年8月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2015年8月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2015年8月9日の「TOKIO HOT 100」でトップに立っていたのは、椎名林檎の「長く短い祭」だった。この曲は同年公開の映画「駆込み女と駆出し男」の主題歌として書き下ろされたもので、和のモチーフと祝祭的なビッグバンドサウンドを大胆に組み合わせた仕上がりが強く印象に残る一曲だ。タイトルにある「祭」という言葉が示す通り、賑やかで高揚感のあるホーンセクションが全体を貫きながら、椎名林檎らしい言葉遊びと緊張感のあるボーカルが同居しているのが聴きどころで、単なる祝祭ソングにとどまらない奥行きを感じさせる。夏という季節にふさわしい熱量を持ちながらも、どこか一夜限りの祭りの儚さを漂わせるタイトル通りの構成は、当時のリスナーにも強い印象を与えたはずだ。

この週のTOP10全体を眺めると、2015年の夏らしい多様性が見て取れる。2位にはAFROJACKとMIKE TAYLORによる「SUMMERTHING!」がランクインしており、EDMブームが日本のメインストリームチャートにもしっかりと浸透していた時期であることがうかがえる。4位のTHE CHEMICAL BROTHERSの「GO」も、ダンスミュージックの潮流を象徴する存在として並んでいる。一方で3位のSEKAI NO OWARIによる「ANTI-HERO」は、当時のバンドの世界観をさらに拡張しようとする意欲作で、邦楽ロック・ポップスの側からもエレクトロニックな要素を取り入れる動きが加速していたことを物語っている。

7位のRHYMESTER feat. PUNPEEによる「KIDS IN THE PARK」は、世代を超えたヒップホップの交流を感じさせる一曲であり、日本語ラップシーンの層の厚さを改めて印象付ける存在だった。9位の東京スカパラダイスオーケストラ「爆音ラヴソング」も、長年にわたり独自の音楽性を貫いてきたバンドが、この時期も精力的に新曲を発表し続けていたことを示している。こうした顔ぶれを見ると、2015年の夏はジャンルを超えた音楽が同じ土俵で鳴っていた時代だったことがよくわかる。

5位のYKIKI BEATや8位のMONOEYESといった名前も興味深い。前者は当時のシティポップ〜オルタナティブ的な感性を持つバンドとして注目を集めており、後者は日本のロックシーンにおける新たなプロジェクトとして話題になっていた。10位のTOWA TEIによる「LUV PANDEMIC」も、90年代から日本のクラブミュージックシーンを牽引してきたアーティストが、この時代にもなお現役感を持って存在していたことを示す一曲だ。

こうして振り返ると、2015年8月のこの週は、椎名林檎という強烈な個性を頂点に、EDM、ヒップホップ、ロック、クラブミュージックが同居する非常にバランスの取れたチャートだったと言える。「長く短い祭」というタイトルが、まるでこの多彩な音楽シーンの一瞬の交差点を暗示しているようにも感じられ、当時の空気を思い出させてくれる貴重な記録として今も印象に残っている。

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2015年8月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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