2026年6月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。
本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2026年6月28日放送回)。
この週の音楽シーン
2026年6月28日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の1位に輝いたのはTAYLOR SWIFTの「I KNEW IT, I KNEW YOU」だった。彼女の作品がチャートの頂点に立つこと自体はもはや驚きではないが、その安定感の裏には、常に新しい表現を模索し続ける姿勢がある。タイトルからしてすでに何かを予感していたかのような言葉選びで、リスナーの心情に寄り添いながらも一歩先を行く歌詞世界を感じさせる楽曲だ。ポップスの文脈でありながら、内省的な要素を丁寧に織り込むソングライティングは、彼女がこれまで積み重ねてきたキャリアの厚みを改めて感じさせるものだったのではないだろうか。
TOP10全体を眺めると、この週は世代もジャンルも国境も超えた多彩な顔ぶれが並んでいたことが分かる。2位には米津玄師の「烏」がランクインし、8位にも同じく米津玄師の「IRIS OUT」が入るという、一人のアーティストが複数曲で上位を占める充実ぶりを見せていた。日本語詞の繊細な響きと独自の音楽性が、洋楽の並ぶチャートの中でも埋もれることなく存在感を放っていたことは、当時の邦楽シーンの底力を物語っているように思う。
また3位にはMADONNAの「LOVE SENSATION」が入り、ポップミュージックの女王が長いキャリアを経てなお現役でチャートに絡んでくるという事実は、多くのリスナーにとって感慨深いものだったはずだ。一方で4位にはOLIVIA RODRIGOの「DROP DEAD」がつけ、若い世代のシンガーソングライターが放つエネルギーと率直な感情表現が、依然として多くの支持を集めていたことがうかがえる。世代を超えた女性アーティストたちが同時にチャート上位に並ぶ光景は、この時期ならではの興味深い構図だったと言えるだろう。
5位のBTS「COME OVER」は、グローバルなファンダムを持つグループらしく、K-POPが依然として世界的なチャート戦線において重要な位置を占めていることを示していた。7位にはPAUL MCCARTNEY & RINGO STARRという、ビートルズのメンバーによる共同名義の楽曲「HOME TO US」がランクインしており、ロックの歴史そのものを体現する存在が現在進行形で新曲を発表し、なおチャートに影響力を持ち続けていることに時代の巡り合わせを感じさせられる。10位にはTHE ROLLING STONESの「IN THE STARS」のリミックスも入っており、こちらもまた、ロックンロールのレジェンドたちが現代的なサウンドプロダクションと共存しながら新しい聴かれ方をされていることを象徴していた。
9位のSHAKIRA & BURNA BOYによる「DAI DAI」は、ラテンとアフロビーツという異なる音楽的ルーツを持つアーティスト同士のコラボレーションであり、ジャンルの垣根を超えたグローバルなポップスの潮流を感じさせる一曲だった。6位のSIENNA SPIRO「MATERIAL LOVER」も含め、新しい才能が着実にリスナーの耳を捉えていたことが分かる。
こうして見渡すと、この週のTOP10は、ベテランと新鋭、邦楽と洋楽、ロックとポップスとR&Bが見事に交差する多層的な一枚のスナップショットだったと言える。1位に立ったTAYLOR SWIFTの楽曲を軸に、時代を代表する多様な音楽が同じ時間軸に共存していたこの週のチャートは、当時の音楽シーンの豊かさと奥行きを今に伝えてくれる貴重な記録だ。
2026年6月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)
- 1位 I KNEW IT, I KNEW YOU — TAYLOR SWIFT ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 2位 烏 — 米津 玄師 ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 3位 LOVE SENSATION — MADONNA ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 4位 DROP DEAD — OLIVIA RODRIGO ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 5位 COME OVER — BTS ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 6位 MATERIAL LOVER — SIENNA SPIRO ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 7位 HOME TO US — PAUL MCCARTNEY & RINGO STARR ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 8位 IRIS OUT — 米津 玄師 ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 9位 DAI DAI — SHAKIRA & BURNA BOY ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す
- 10位 IN THE STARS(CIRKUT AND ANDREW WATT REMIX) — THE ROLLING STONES ▶ YouTube Music / Spotify / 🛒 Amazonで探す / 🛒 楽天で探す


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