TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年12月21日放送)

TOKIO HOT 100 2014-12-21 放送回ランキング ランキング

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2014年12月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年12月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年12月21日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の1位に輝いたのは木村カエラの「ONE MORE」だった。デビューから10年以上が経過し、ロックンロールからポップス、実験的なサウンドまで幅広い表現で聴き手を楽しませてきた木村カエラだが、この時期の楽曲にも彼女らしいポップセンスと芯の強さが息づいている。TOP10という洋楽・邦楽が入り乱れる激戦区の頂点にJ-POPのシンガーが立っていたという事実は、当時のリスナーの耳が国内アーティストの新しい音にもしっかり開かれていたことを物語っている。

この週のチャートを眺めてみると、まさに2014年末という時代の空気が凝縮されている。2位にはテイラー・スウィフトの「Shake It Off」がランクイン。アルバム『1989』を引っさげてポップ・スターとしての新たな一面を打ち出した彼女の代表曲のひとつで、この年を象徴するヒットだった。3位のワン・ダイレクション「Steal My Girl」、4位のアリアナ・グランデ「Santa Tell Me」も並び、若手ポップアクトの勢いが海の向こうから伝わってくる編成だ。特に「Santa Tell Me」は季節感のあるクリスマスソングとして、12月という放送タイミングにふさわしい一曲だったといえるだろう。

邦楽勢では、5位に井上陽水による「SAKURAドロップス」が入っているのが目を引く。もともと宇多田ヒカルが世に送り出したこの名曲を、ベテランのシンガーソングライターである井上陽水が独自の解釈で歌い上げたバージョンであり、世代を超えて楽曲が受け継がれていく面白さを感じさせるランクインだった。6位には平井堅の「ソレデモシタイ」、8位には三代目 J SOUL BROTHERSの「O.R.I.O.N.」が続き、当時のEXILE TRIBE系グループの勢いも感じ取れる並びとなっている。

洋楽に目を戻すと、7位にはOK Goの「I Won’t Let You Down」がランクイン。ユニークなミュージックビデオで知られるバンドらしく、この曲でも遊び心のある映像表現が話題となった。そして9位には、マーク・ロンソンとブルーノ・マーズによる「Uptown Funk」の名がある。この曲はのちに翌2015年にかけて世界中を席巻する大ヒットとなるナンバーであり、この時点ではまだその爆発的なブレイク前夜だったと言える。ファンクとディスコを現代的に再構築したグルーヴが、この段階ですでにリスナーの耳を捉えていたことがうかがえる。10位にはTHE BAWDIESの「KICKS!」がランクインし、日本のロックンロールバンドらしいエネルギッシュなサウンドでTOP10を締めくくっている。

このように振り返ると、2014年12月21日のTOP10は、洋楽ポップスの新世代スターたちと、邦楽のベテラン・中堅・バンドシーンが渾然一体となった、非常にバランスの取れたラインナップだったことがわかる。そのなかで1位を獲得した木村カエラの「ONE MORE」は、国境やジャンルを超えた多様な音楽が並ぶチャートの頂点にふさわしい、ポップミュージックとしての強度を持った楽曲だったのだろう。年の瀬という時期に、これだけ幅広い音楽性が一つの番組で並んで聴けたこと自体が、当時のラジオチャート文化の豊かさを物語っている。

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2014年12月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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