TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年2月10日放送)

TOKIO HOT 100 2013-02-10 放送回ランキング ランキング

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2013年2月10日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年2月10日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年2月10日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはサカナクションの「ミュージック」だった。当時のサカナクションは、バンドとしての生々しい演奏とダンスミュージック的なビート感覚を融合させる作風を突き進めていた時期で、この曲もタイトル通り「音楽そのもの」への衝動を鳴らすような一曲として印象に残る。テレビの音楽番組でも取り上げられ、バンド単体の人気を超えて広く浸透していく過程がうかがえる時期でもあった。山口一郎の作家性が際立つ楽曲構成、リズムの反復と展開、フロアで踊れる感触とロックバンドとしての骨太さが同時に成立している点は、この曲の大きな聴きどころだろう。

TOP10全体を眺めると、当時のシーンの多層性がよく見える。2位のブルーノ・マーズ「Young Girls」は、アルバム『Unorthodox Jukebox』からのナンバーで、彼が単なるヒットメーカーから独自のスター性を確立していく途上にあった時期の一曲。7位のワン・ダイレクション「Kiss You」も同様に、当時世界的なティーンポップムーブメントを担っていたグループの勢いを感じさせる。こうした洋楽勢の存在感は、J-WAVEのチャートが国内外を問わず「今の空気」を切り取る番組であったことを物語っている。

邦楽勢に目を向けると、4位に秦基博「Girl」、8位にOKAMOTO’S「Sing a Song Together」がランクイン。秦基博はシンガーソングライターとしての表現の深みを増していた時期であり、OKAMOTO’Sは若さとロックンロールの躍動感で存在感を放っていたバンドだ。両者の対比からも、この時代の邦楽ロック・ポップスシーンが多様な方向性を並走させていたことが伝わってくる。9位のFPM feat. 細美武士「I Was In Love」は、Fantastic Plastic Machineのダンスミュージック的な感性と、ELLEGARDENやThe HIATUSでの活動で知られる細美武士のボーカルが交差する、ジャンルを越えたコラボレーションとして興味深い一曲だった。

また10位にはデスティニーズ・チャイルドの「Nuclear」が入っている。グループとしての活動が落ち着いていた時期にあたり、当時を知るリスナーにとってはノスタルジーを誘う選出でもあったはずだ。5位のケシャ「C’mon」や3位のリッキー・リー「Do It Like That」、6位のNIKIIE「Morning In The Dark」といった楽曲群は、当時のクラブ・ダンスミュージックの潮流とJ-POP/R&Bの接点を感じさせるラインナップで、番組が持っていた選曲の幅広さを物語っている。

このように振り返ると、2013年2月というタイミングは、国内バンドシーンの成熟と、世界的なポップス・ダンスミュージックの潮流が同時進行していた時期だったことが分かる。その中心に「ミュージック」という、音楽そのものへの愛と衝動を歌った楽曲が1位に据えられていたことは、当時のリスナーが求めていたものを象徴的に示しているのではないだろうか。チャートという一枚の断面から、あの頃の空気を思い出せるのは、こうした記録の面白さだと改めて感じさせられる。

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2013年2月10日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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