TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年12月30日放送)

TOKIO HOT 100 2012-12-30 放送回ランキング ランキング

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2012年12月30日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年12月30日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年も暮れゆく12月30日、J-WAVE「TOKIO HOT 100」が刻んだ年の瀬のTOP10は、この一年の空気を凝縮したような顔ぶれだった。1位に輝いたのは木村カエラの「WONDER VOLT」。彼女がデビューから積み重ねてきたポップネスと、少しくすんだロックの手触りを併せ持つ楽曲で、年末という特別な週にふさわしい高揚感を放っていた。木村カエラといえば2000年代半ばから日本のポップシーンをリードしてきた存在であり、2012年という節目の年にもなお現在進行形のアーティストとして支持されていたことが、この1位という結果からもうかがえる。年末特有の「一年を締めくくる曲」を求めるリスナーの気分に、彼女のポジティブなエネルギーが合致したのだろう。

2位のMr.Childrenは「MARSHMALLOW DAY」で存在感を示した。国民的バンドとしての地位を保ちながらも、この時期は音楽性の幅を広げ続けており、邦楽ロックの層の厚さを象徴する一曲だったといえる。3位以下は洋楽勢が並び、当時の欧米ポップスの潮流がそのまま反映されている。BRUNO MARSの「YOUNG GIRLS」、そしてWILL.I.AMとBRITNEY SPEARSが組んだ「SCREAM AND SHOUT」は、EDMがポップスの主流へと本格的に流れ込んでいた2012年を象徴する存在だ。ダンスミュージックのビートがラジオのヘビーローテーションを占めるようになったのは、まさにこの時期からだったと言っていい。

AVRIL LAVIGNEの「BAD REPUTATION」やTAYLOR SWIFTの「WE ARE NEVER EVER GETTING BACK TOGETHER」も、当時の女性アーティストたちの強さを物語る楽曲だ。とりわけテイラー・スウィフトはこの曲を含むアルバム『Red』で、カントリーの枠を超えたポップスターへと本格的に踏み出した時期であり、後の世界的な躍進を予感させる一曲だった。6位にはRASMUS FABERとLINUS NORDAによる「WE LAUGH WE DANCE WE CRY」がランクイン。クラブミュージックとポップスの境界を行き来するようなトラックで、J-WAVEらしいセンスの良さが光る選出だったと言える。

邦楽勢では星野源の「知らない」が8位に登場している。当時の星野源はソロアーティストとしての存在感を着実に築きつつあった時期で、俳優業との二足のわらじも話題になっていた頃だ。この曲に漂う内省的な感触は、後年の彼の表現の幅広さを予感させるものでもあった。MOUMOONの「DREAMER DREAMER」も女性ボーカルの伸びやかさが心地よく、当時のJ-POPシーンにおける多様な女性アーティストの活躍を思わせる。

そしてラストの10位には、RIHANNAとDAVID GUETTAによる「RIGHT NOW」。EDM全盛の空気をそのまま体現するようなこの曲が締めくくりを飾ったことは象徴的だ。全体を見渡すと、邦楽ロック・洋楽ポップス・EDM・国内女性シンガーソングライターと、ジャンルの境界が緩やかに溶け合っていた2012年末の音楽シーンの縮図がこのTOP10には詰まっている。木村カエラの1位は、そうした多様な流れの中で、日本のポップスが持つ独自の輝きを改めて示した結果だったのではないだろうか。

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2012年12月30日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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