TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年8月26日放送)

TOKIO HOT 100 2012-08-26 放送回ランキング ランキング

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2012年8月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年8月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年8月26日というタイミングでこのTOP10を眺めると、真夏の終わりに世界中のポップシーンが一気に流れ込んできたような賑わいを感じる。頂点に立ったのはONE DIRECTION「WHAT MAKES YOU BEAUTIFUL」。前年にイギリスのオーディション番組から誕生した5人組が、デビュー作にしてこの曲でアメリカのチャートまで席巻し、世界規模のティーンポップ現象を巻き起こしていた時期にあたる。シンプルなギターのフレーズと若さゆえの不器用な誉め言葉を弾ませるような歌唱は、狙って作ったというより勢いで駆け抜けてしまった青春ソングの説得力がある。ボーイズグループ全盛というよりは、ソロ・シンガーのオーディション番組が主流だった当時の欧米ポップスの中で、グループでこの熱量を出したこと自体が新鮮に響いていたはずだ。

2位には桑田佳祐「愛しい人へ捧ぐ歌」。療養を経て精力的に音楽活動へ戻ってきていた時期であり、円熟したメロディメイカーとしての表現力が滲む一曲だった。3位のSUPERFLY「輝く月のように」は、ソウルフルな歌声を武器にする日本のロックシーンの一角として存在感を放っており、4位のPERFUMEは中田ヤスタカ印のテクノポップサウンドで、海外のダンスミュージックとも並走できる質感を持っていた。この並びを見るだけでも、邦楽と洋楽が垣根なく同じ土俵に並ぶTOKIO HOT 100らしい編成が伝わってくる。

5位のNOTHING’S CARVED IN STONEは日本のロックバンドとして骨太なサウンドを聴かせ、6位のPET SHOP BOYSはエレクトロポップの草分け的存在として、80年代から続くキャリアの中でなお現役感のあるトラックを提示していた。7位には星野源「夢の外へ」。バンド活動と並行してソロアーティストとしての表現を模索していた時期であり、後年の多面的な活躍を思えば、この時点での楽曲づくりの丁寧さは今聴いても発見がある。8位のGREEN DAYはアメリカン・パンクロックの重鎮として、ストレートな疾走感を保ち続けていたことがうかがえる。

9位のRHYMESTERは日本語ラップのシーンを長く牽引してきたグループで、社会や日常を切り取る言葉選びに定評があった。10位のNO DOUBTはグウェン・ステファニーを擁するバンドとして、90年代から続くスカ/ロックのエッセンスを保ちながら活動を続けていた時期にあたる。

こうして眺めると、この週のTOP10は、世界的なティーンポップの熱狂、日本のロック・ソウル・テクノポップの成熟、ベテランたちの現役感、そしてヒップホップの言葉の力までが一枚の地図のように並んでいる。ジャンルも国籍もキャリアの長さもばらばらな楽曲が同じランキングの中で肩を並べる様子は、ラジオという媒体が持つ横断性そのものを体現していたと言えるだろう。1位に輝いたONE DIRECTIONの弾けるようなポップサウンドを軸に、当時のリスナーが多様な音楽を等しく楽しんでいた空気を、今このリストから改めて感じ取ることができる。

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2012年8月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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