TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年7月26日放送)

TOKIO HOT 100 2009-07-26 放送回ランキング ランキング

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2009年7月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年7月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年7月26日放送分の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、スガシカオの「PARTY PEOPLE」だった。ファンクとソウルを下敷きにした粘っこいグルーヴに、都会的でありながらどこか泥臭い歌詞世界を乗せる――そんなスガシカオ流の作法が凝縮された一曲で、デビューから10年以上を経てなお、独自のリズム感覚と言葉選びで聴き手を惹きつける力量を見せつけた回だったと言える。この時期の彼は、ソングライターとしても他アーティストへの楽曲提供で存在感を強めており、シンガー自身の作品としての「PARTY PEOPLE」は、その脂の乗った表現力を再確認させるものだった。

2009年という年は、世界的な景気後退の余波がまだ色濃く残り、国内では夏の衆院選を控えて社会全体がどこか浮き足立っていた時期でもある。そんな空気の中で「PARTY」と銘打った享楽的なタイトルの楽曲が支持を集めたのは象徴的で、閉塞感を吹き飛ばすような弾けたグルーヴを求めるリスナーの気分とも重なっていたのだろう。派手さよりも、身体を揺らしたくなる実直なファンクネスで応える姿勢が、この曲の強さだったように思う。

この週のTOP10を見渡すと、邦楽ロック・ポップスと当時最先端の洋楽ダンスミュージックが同居する、「TOKIO HOT 100」らしい多様性が際立つ。2位のSUPERFLYは伸びやかなロックボーカルで女性シンガー人気を牽引し、3位のPerfumeは「NIGHT FLIGHT」でテクノポップの完成度を突き詰めていた時期。4位のレミオロメン、10位のGRAPEVINEはそれぞれ日本語ロックの成熟した表現を聴かせ、7位の木村カエラの「BUTTERFLY」はポップとロックの中間を軽やかに行き来する存在感を示していた。

一方で8位には、この年最大級の世界的ヒットとなったBLACK EYED PEASの「I GOTTA FEELING」がランクイン。パーティーアンセムとしてのちに定番化するこの曲が、スガシカオの首位曲と同じ「パーティー」を掲げつつも、まったく異なるアプローチで並んでいたのは興味深い対比だ。またLAURA IZIBORやLITTLE BOOTS、STEVE APPLETONといった、当時のUKソウルやエレクトロポップの新鋭たちも名を連ねており、洋楽シーンの新しい潮流をいち早くチャートに反映させる番組の姿勢がうかがえる。

この週を振り返って印象的なのは、邦楽が単なる「日本のヒット曲」に留まらず、海外のダンスミュージックやソウル、エレクトロニカと肩を並べる形で評価されていたことだ。スガシカオの「PARTY PEOPLE」が首位を飾ったのも、単に国内での人気だけでなく、ファンクという普遍的な音楽言語を通じて洋楽リスナーの耳にも自然に届く強度を持っていたからではないか。2009年の夏という、社会的にも音楽的にも過渡期にあった時代の空気を、このTOP10は静かに、しかし確かに記録している。

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2009年7月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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