TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年10月9日放送)

TOKIO HOT 100 2011-10-09 放送回ランキング ランキング

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2011年10月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年10月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年10月9日放送回のTOKIO HOT 100で1位に輝いたのは、サカナクション「エンドレス」だった。当時のサカナクションは、バンドサウンドと電子音楽的なアプローチを大胆に接続する作風で、ロックリスナーとクラブ/ダンスミュージックのリスナーの双方から支持を集めつつあった時期にあたる。四つ打ちのビートに絡む硬質なギターやシンセの音像、そして山口一郎の情感を抑えた歌唱が生み出すグルーヴは、当時の邦楽シーンの中でも独自の立ち位置を築いており、「エンドレス」という曲名自体が象徴するような、反復と浮遊感を軸にしたトラックメイクは、この時期の同バンドの創作の方向性をよく表していたと言える。ラジオという媒体を通じて、こうした洋楽的な音の質感を持つ邦楽ロックがチャート上位に定着していったことは、2011年という年の国内リスナーの耳の変化を映す一つの出来事でもあった。 この週のTOP10全体を見渡すと、洋楽と邦楽がかなり自然に混在している点が興味深い。2位にはRED HOT CHILI PEPPERSの「LOOK AROUND」、5位にはCOLDPLAYの「PARADISE」、7位にはKASABIANの「DAYS ARE FORGOTTEN」と、UK・USの大型ロックバンドが軒並み並び、9位にはリアーナとカルヴィン・ハリスによる「WE FOUND LOVE」もランクイン。ダンスミュージックとポップスの融合がグローバルなヒットチャートを席巻し始めていた潮流を、この一枚のチャートからも感じ取ることができる。一方で3位のANDROP「BELL」、4位の星野源「日常」、8位のSUPERFLY「愛をくらえ」、10位のHALCALI「今日の私はキゲンがいい」といった邦楽勢も存在感を放っており、ジャンルも出自も異なるアーティストたちが同じ土俵で並ぶ様子は、当時のTOKIO HOT 100というチャートの懐の深さを物語っている。 特に星野源は、この時期ソロアーティストとしての歩みをより明確にし始めていた頃であり、「日常」という楽曲タイトルからもうかがえるように、飾らない日々の視点を丁寧なポップスに落とし込む作家性が既ににじみ出ている。ANDROPもまた、ギターロックにエレクトロニックな質感を織り交ぜる作風で、当時のオルタナティブなリスナー層から熱い支持を受けていたバンドだ。こうした顔ぶれを見ると、「エンドレス」が1位を飾ったこの週は、バンドサウンドと電子音楽的な感性が融合した楽曲群が、洋楽・邦楽の垣根を越えて評価されていた瞬間の記録とも言える。 震災の影響が色濃く残る2011年という年において、音楽が持つ高揚感や連帯感、あるいは静かな内省の時間を提供する役割は、リスナーにとって以前にも増して大きな意味を持っていたはずだ。「エンドレス」の持つ、どこか終わりのない浮遊感とドライブ感を併せ持つサウンドは、そうした時代の空気の中で多くの人の耳に届き、支持されたのではないだろうか。このチャートを今振り返ると、単なる一週間の順位表以上に、あの時代の空気や音楽シーンの交差点を切り取った貴重なスナップショットとして楽しむことができる。

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2011年10月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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