TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年9月25日放送)

TOKIO HOT 100 2011-09-25 放送回ランキング ランキング

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2011年9月25日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年9月25日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年9月25日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Look Around」だった。この年の8月に発表されたアルバム『アイム・ウィズ・ユー』からのナンバーで、長年バンドを支えてきたギタリスト、ジョン・フルシアンテの脱退後、新たにジョシュ・クリングホッファーを迎えて制作された作品である。メンバーチェンジを経てもなお、フリーの唸るようなベースラインとチャド・スミスの手数の多いドラム、アンソニー・キーディスの伸びやかなヴォーカルが絡み合うグルーヴは健在で、バンドの新章の始まりを予感させる一曲として多くのリスナーに迎え入れられた。震災後という重苦しい空気が残る中、このカラッとした開放感のあるロックナンバーがチャートの頂点に立ったことは、当時の聴取者にとって一種の清涼剤のようにも響いたのではないだろうか。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽がバランスよく並び、ジャンルの垣根を越えた選曲がこの番組の特色をよく表している。2位にはデヴィッド・ゲッタとアッシャーによる「Without You」がランクイン。EDMがポップスの主流へと本格的に流れ込んでいく時期の代表的な一曲で、フロアユースのビートとメロウなヴォーカルの融合が新鮮だった。3位のレディー・ガガ「You and I」は、当時のアルバム『ボーン・ディス・ウェイ』からのシングルで、ロックンロールへの接近やブライアン・メイの参加など、ガガというアーティストの振れ幅の大きさを示す楽曲でもあった。この二曲が示すように、2011年秋のポップシーンはダンスミュージックの隆盛と、それに呼応するように多様化するアーティスト像とが交差する時期だったと言える。

邦楽勢の顔ぶれも興味深い。4位のハナレグミ「オアシス」は、ソロ活動を続ける永積タカシの温かみのある声と、シンプルながら滋味深い楽曲が印象的だ。5位のandrop「Bell」、6位のDADAD「Sing With Me」、9位のサカナクション「エンドレス」など、バンドサウンドとエレクトロニックな質感を併せ持つ楽曲が並んでいるのも、この時代のJ-POPシーンの空気をよく伝えている。サカナクションはこの頃、ロックバンドでありながらクラブミュージック的な感覚を大胆に取り入れる存在として注目を集めており、「エンドレス」もそうした試みの延長線上にある楽曲だった。8位のスキマスイッチ「晴ときどき曇」は、バンドらしい歌ものとしての強度を保ちながら、ミドルテンポで聴かせる仕上がりが光る。

7位のBONNIE PINK「Look Me in the Eyes」は、海外レーベルとの制作を経て国際的な視野を持つ楽曲づくりを続けていた彼女らしい一曲であり、10位のAVALANCHE CITYはニュージーランド出身のアーティストで、「Love Love Love」はアコースティックな質感とポップなメロディが心地よい佳曲として、この年国内でもじわじわと支持を広げていた。こうして振り返ると、この週のTOP10は、洋楽ロックの新章、EDMの台頭、日本のバンドシーンの成熟、そして海外インディー勢の紹介という、当時の音楽シーンの複数の潮流が一つのチャートに凝縮された、興味深いスナップショットだったと言えるだろう。

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2011年9月25日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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