TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年5月23日放送)

TOKIO HOT 100 2010-05-23 放送回ランキング ランキング

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2010年5月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年5月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年5月23日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目を引くのは1位に輝いたスガ シカオの「サヨナラホームラン」だ。歌謡曲的な湿り気とファンクネスを併せ持つ彼の音楽性は、デビューから10年以上を経てなお独自の存在感を放っていた時期であり、日本語ロック・ソウルの文脈で堅実にリスナーを増やしてきたアーティストがこうして洋楽ヒットの並ぶチャートの頂点に立つこと自体が、当時のJ-WAVEらしい国内外フラットな選曲姿勢を象徴していたと言える。「サヨナラホームラン」というタイトルからも伝わる、青春の一場面を切り取るような視点は、スガ シカオが得意とする「等身大の情景描写」の延長線上にあり、当時のリスナーにとっても季節の変わり目にふさわしい一曲として響いたのではないだろうか。

この週のTOP10全体を眺めると、2010年前半という時代の空気が色濃く反映されている。2位のKESHA「TIK TOK」は、前年末からアメリカで爆発的にヒットしていたエレクトロポップの申し子的存在で、パーティーチューンが世界的に席巻していた時代を象徴する一曲だ。3位のB.o.B feat. Bruno Marsによる「Nothin’ on You」も同様に、当時まだブレイク前夜だったブルーノ・マーズが客演として存在感を発揮していた点が興味深い。彼がソロアーティストとして本格的に世界を席巻するのはこの少し後のことであり、このチャートはその予兆を捉えていたとも言える。

7位のジャスティン・ビーバー feat. Ludacris「Baby」は、当時ティーンアイドルとして世界的ブレイクを果たしていた彼の代表曲であり、YouTubeを起点にスターダムを駆け上がった新世代アーティストの象徴でもあった。9位のレディー・ガガ feat. ビヨンセ「Telephone」も、奇抜なビジュアルと強烈なポップセンスでシーンを牽引していたガガの勢いを物語る一曲だ。この時期は女性アーティストによるダンス・ポップが世界的に隆盛を極めており、KeshaやLady Gagaのランクインはその流れを如実に反映している。

一方で国内勢に目を向けると、4位にはJASMINEの「Dreamin’」、5位にはケツメイシの「仲間」がランクイン。JASMINEはR&Bシンガーとして着実にファン層を広げていた時期であり、ケツメイシは夏を先取りするような爽やかなナンバーで独自のポジションを確立していた。10位のBONNIE PINK「Is This Love?」も含め、国内アーティストが洋楽ヒットと肩を並べて存在感を示している点は、このチャートの多様性を物語っている。

また6位のThe Chemical Brothers「Swoon」は、90年代から続くビッグビートの旗手が2010年代に入ってもなお第一線で音を鳴らし続けていたことを示す一曲であり、8位のK’Naan「Wavin’ Flag(Celebration Mix)」は、同年に開催された南アフリカワールドカップの空気感を先取りするようなアンセムとして記憶している人も多いだろう。こうして振り返ると、この週のTOP10は国内外・ジャンル・世代を横断した、まさに時代の縮図のようなラインナップだったと言える。

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2010年5月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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