TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2007年10月28日放送)

TOKIO HOT 100 2007-10-28 放送回ランキング ランキング

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2007年10月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2007年10月28日放送回)。

この週の音楽シーン

2007年10月28日放送回のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ジェニファー・ロペスの「DO IT WELL」だった。90年代末から2000年代にかけて女優業と歌手活動を並行させ、ポップ・カルチャーの象徴的存在であり続けた彼女にとって、この曲は当時発表されたアルバム「Brave」からの一曲。ダンサブルなビートとタイトなヴォーカルワークを軸に、洗練されたクラブ・サウンドを聴かせる仕上がりは、彼女がキャリアを重ねてもなお第一線のポップアイコンであり続けていたことを物語っている。派手なビジュアルと結びつきがちなアーティストだが、この曲ではリズムトラックの緻密さにこそ耳を傾けたい。

この週のTOP10を眺めると、ジャンルの振れ幅の大きさに改めて驚かされる。2位にはUKエレクトロニックの重鎮アンダーワールドの「CROCODILE」がランクイン。ダンスミュージックの文脈からロックへ、さらにソウル、R&Bへと目まぐるしくジャンルが移り変わっていく構成は、当時の東京のFM局が持っていた「ジャンルレス」な選曲姿勢を象徴していたと言える。5位のクレイグ・デイヴィッド、8位のジョス・ストーンはいずれも英国出身のソウルフルな歌声の持ち主で、当時のUKソウル/R&Bシーンの層の厚さを感じさせるラインナップだ。10位のアリシア・キーズも含め、洋楽のR&B勢がしっかりと存在感を放っていた時期だったことがうかがえる。

邦楽勢の顔ぶれにも注目したい。3位の木村カエラ「YELLOW」は、カラフルでポップな質感を持つサウンドが持ち味で、当時の彼女は洋楽的な感覚を邦楽のフィールドに持ち込むアーティストとして注目を集めていた。4位にはスピッツの「群青」がランクインしており、日本のギターロックが持つ叙情性が、洋楽主体のチャートの中でも独自の存在感を放っていたことがわかる。6位のJUJUはジャズ/ソウルをバックボーンに持つヴォーカリストとして、「WONDERFUL LIFE」で伸びやかな歌唱を披露。9位には安室奈美恵の「PINK KEY」が入っており、日本のR&B/ポップシーンを牽引してきた彼女の存在感も健在だったことが見て取れる。

7位のジャック・ペナートは、当時勃興しつつあった英国のインディー・ギターミュージックの潮流を象徴する若手で、こうした新人アーティストがベテラン勢や大御所と肩を並べてチャートインしていたことも、このタイミングならではの面白さだ。ヒップホップ、ソウル、エレクトロニック、ロック、J-POPが混在するこの週のTOP10は、ジャンルの垣根が薄れつつあった2000年代後半の音楽シーンそのものを切り取ったような構成になっている。

2007年という年は、音楽メディアの主戦場がCDから配信へと徐々に移行しつつあった過渡期でもあった。そうした状況の中で、ラジオのチャート番組は依然として多様な音楽情報の入り口として機能しており、洋楽と邦楽、メジャーとインディーが同じ土俵で並ぶこの週のランキングは、当時のリスナーが持っていた雑食的な音楽の楽しみ方を映し出している。ジェニファー・ロペスという世界的スターの新曲が1位に立ちながらも、その周囲を多彩な才能が固めていたこの週のチャートは、今振り返っても実に興味深い一枚のスナップショットだと言えるだろう。

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2007年10月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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