TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年10月23日放送)

TOKIO HOT 100 2011-10-23 放送回ランキング ランキング

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2011年10月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年10月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年10月23日のTOKIO HOT 100は、木村カエラの「チョコレート」が1位に輝いた回として記憶しておきたい放送だ。震災の年として語られることの多い2011年だが、秋も深まったこの時期、リスナーたちが求めていたのは、重苦しさを吹き飛ばすような弾けたポップネスだったのではないだろうか。木村カエラはデビュー当初からロックとポップスの境界を軽やかに越えてきたアーティストで、この曲もそのしなやかさが存分に発揮された一曲だった。甘さと刺激を同居させたタイトル通り、聴く者の気分を上向かせる力を持った楽曲が首位を飾ったことは、当時のリスナー心理を映す鏡のようでもある。

TOP10全体を見渡すと、このチャートの懐の深さがよくわかる。2位にはノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズがランクインしている。オアシス解散後、ノエル・ギャラガーが自らのバンド名義で本格始動した時期であり、90年代UKロックを牽引した男が新たなフェーズに入ったことを、日本のリスナーもリアルタイムで受け止めていたことがうかがえる。3位のトニー・ベネットとレディー・ガガのデュエットも興味深い。ジャズの巨匠と当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったポップスターの共演は、世代もジャンルも軽々と超えるスタンダードナンバーの強度を証明していた。

邦楽勢も充実している。4位のSUPERFLY「愛をくらえ」は、力強いボーカルとバンドサウンドが持ち味の彼女らしい熱量の高い一曲。7位のサカナクション「エンドレス」、8位の星野源「日常」も並び、当時の日本の音楽シーンが多様な個性を並走させていたことが見て取れる。星野源はこの頃、俳優としても存在感を増しつつあったが、音楽家としての独自の質感がすでに際立っていた時期だ。9位のHALCALIは、ハーフウーマンのラップユニットとして00年代から活躍してきた二人組で、この年もマイペースに新しい表現を模索していた。

洋楽では5位にTHE BAWDIES「RED ROCKET SHIP」がランクイン。ガレージロック/ロックンロールの熱を日本のバンドが体現していたのも印象的だ。6位のリアーナ feat. カルヴィン・ハリス「WE FOUND LOVE」は、まさにこの後EDMブームへと向かっていく時代の予兆のような楽曲で、ダンスミュージックとポップスの融合がチャートを賑わせ始めていたことを物語る。10位のアヴァランチーズ・シティは、ニュージーランド出身のバンドとして、爽やかなインディーポップの魅力を届けていた。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、国内外・世代・ジャンルを問わず、多彩な音楽が同じ土俵で輝いていたことがわかる。木村カエラの「チョコレート」が首位に立ったこの回は、震災後の空気の中でも音楽が持つ軽やかさや希望を、リスナーが確かに求め、支持していたことを伝えてくれる貴重な記録と言えるだろう。

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2011年10月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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