TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2003年10月26日放送)

TOKIO HOT 100 2003-10-26 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2003年10月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2003年10月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2003年10月26日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、アンダーワールドの「BORN SLIPPY 2003」だった。原曲は1995年に発表され、映画「トレインスポッティング」のクライマックスで流れたことで一躍世界的なアンセムとなった楽曲だが、この週にチャートインしているのは「2003」と銘打たれたバージョン。90年代のクラブカルチャーを象徴した名曲が、2003年という時代に改めて鳴り直されていたこと自体が興味深い。エレクトロニカやビッグビートが一過性のブームで終わらず、10年近い時を経ても色褪せない強度を持っていたことを、このチャートインは物語っている。

当時のTOKIO HOT 100は、洋楽と邦楽、ジャンルの垣根を意識させないセレクトが持ち味だった。この週のTOP10を眺めても、その懐の深さがよくわかる。2位にはm-flo loves melody.and山本領平による「MISS YOU」がランクインしており、テクノロジーズやHIP HOPを軸にしたm-flo一流のコラボレーション文化が、この時期すでに邦楽シーンの重要な潮流になっていたことを示している。フィーチャリングを軸にした楽曲づくりは、この後の日本のポップスのスタンダードな作法へとつながっていく。

3位のビヨンセ、ミッシー・エリオットらによる「THE FIGHTING TEMPTATIONS」は、同名映画のサウンドトラックからの一曲。2000年代前半は、R&B・ヒップホップがアメリカのメインストリームを席巻し、女性アーティスト同士のコラボレーションが次々とヒットを生んでいた時代でもあった。ビヨンセがデスティニーズ・チャイルドからソロ活動へと軸足を移していく過渡期にあたる時期の楽曲として、聴き返す価値がある。

4位には坂本龍一とデヴィッド・シルヴィアンによる「WORLD CITIZEN~I WON’T BE DISAPPOINTED」がランクイン。国境やジャンルを超えた音楽家同士の共作は、当時のTOKIO HOT 100が体現していた「越境するチャート」という性格そのものを象徴する存在だったと言えるだろう。5位のクリスタル・ケイ、7位のDOUBLEといった顔ぶれは、この時期の日本のR&Bシーンの充実ぶりを伝えている。

邦楽ロック・邦楽ポップスの側では、6位にウルフルズの「ええねん」、9位にケツメイシの「失恋」が並ぶ。前者は関西発のロックバンドらしい熱量とユーモアを、後者は当時勢いを増していた日本語ラップ・R&Bクロスオーバーの空気を伝える存在で、どちらも2000年代前半の邦楽シーンを語る上で欠かせないアーティストだ。8位のシェリル・クロウ、10位のトラヴィスは、この時期のUS・UKロックシーンの成熟を象徴する存在として並んでいる。

こうして振り返ると、この週のTOP10は「懐かしい一曲」の再燃と、当時最先端だったコラボレーション文化、さらに邦楽・洋楽それぞれのシーンの充実ぶりが同居した、非常にバランスの良いラインナップだったことがわかる。1位に90年代のクラブアンセムが返り咲いていたという事実は、音楽が時代を超えて生き続けることの証左であり、当時のリスナーにとっても新鮮な驚きだったのではないだろうか。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2003年10月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

ワイヤレスでも高音質で[PR]

次の週(2003年11月2日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました