TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年7月14日放送)

TOKIO HOT 100 2002-07-14 放送回ランキング ランキング

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2002年7月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年7月14日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年7月14日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に輝いたのは、OASISの「STOP CRYING YOUR HEART OUT」だった。90年代のブリットポップ・ムーブメントを牽引したこのバンドは、2000年代に入っても解散することなく、より内省的でバラード色の強い楽曲を届けるようになっていた。この曲もその流れを汲む一曲で、若者らしい攻撃性やアンセム性よりも、大人びた包容力や普遍的な励ましのメッセージを感じさせる作りが印象的だ。轟音のギターロックで名を馳せたバンドが、こうした落ち着いたナンバーで支持を集めていたこと自体、2002年という時期のロックシーンの成熟を物語っているように思える。

このチャートを俯瞰すると、当時の音楽シーンの多様さがよく見えてくる。2位にはEGO-WRAPPIN’の「くちばしにチェリー」がランクインしており、和製ジャズ・スウィングの気配を纏った独自の世界観が、邦楽リスナーの耳を捉えていたことがわかる。3位のRED HOT CHILI PEPPERSは「BY THE WAY」で、90年代のファンクロック的なスタイルから、よりメロディアスでポップな方向へと変化を遂げていた時期の代表曲だ。4位には宇多田ヒカルの「DEEP RIVER」が入り、当時の彼女がJ-POPのトップランナーとして確固たる地位を築いていたことを裏付けている。

5位のAEROSMITHは「GIRLS OF SUMMER」で、ベテランバンドらしい安定感のあるロックサウンドを聴かせている。6位のRIP SLYMEは「楽園ベイべー」で、日本語ラップシーンの中でも軽やかでポップな存在感を放っていた。7位には桑田佳祐のソロ曲「可愛いミーナ」が入り、日本の音楽シーンを長年支えてきたベテランの健在ぶりを示している。

後半には海外ヒップホップ勢が並ぶのも興味深い。8位のWILL SMITHは「BLACK SUITS COMIN’ (NOD YA HEAD)」で、映画俳優としても活躍する彼らしいエンターテインメント性の高いトラックを届けている。9位にはEMINEMの「WITHOUT ME」がランクイン。この曲は当時、彼の毒舌と社会風刺を交えたスタイルが世界的に話題を呼んでいた時期の代表曲であり、ヒップホップがメインストリームでの存在感を強めていたことを象徴している。そして10位には、エルヴィス・プレスリーの音源をオランダのDJ・JXLがリミックスした「A LITTLE LESS CONVERSATION」が入っている。往年の名曲がクラブミュージックの手法によって新たな命を吹き込まれ、世代を超えて聴かれるようになったこの現象は、2002年という時代らしいトピックだった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、ロック・ヒップホップ・J-POP・和ジャズ・リミックスカルチャーといった多様なジャンルが一つのチャートに共存していたことがよくわかる。OASISの内省的なバラードを頂点に、世界と日本の音楽シーンが交差する瞬間を切り取った、実に興味深いラインナップだったと言えるだろう。

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2002年7月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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