TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2000年2月6日放送)

TOKIO HOT 100 2000-02-06 放送回ランキング ランキング

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2000年2月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2000年2月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2000年2月6日放送回のTOP10を眺めると、ミレニアムを迎えたばかりのポップミュージックが、いかに多彩な方向へ枝分かれしていたかがよくわかる。中でも1位に輝いたOASISの「GO LET IT OUT」は、この時期の彼らの立ち位置を象徴する一曲だった。アルバム「Standing on the Shoulder of Giants」からのシングルで、90年代を通じてブリットポップの象徴として君臨してきたバンドが、ダンスやサイケデリックの要素を取り入れながら新しい音像を模索していた時期の代表曲といえる。ノエル・ギャラガーの作家性がより色濃く前面に出て、ギターロックの熱量はそのままに、ループ感のあるビートやエフェクトを効かせたサウンドメイクが施されているのが特徴で、90年代のロックンロール然としたOASISから、より実験的な音作りへと踏み出していく過渡期の空気を感じさせる。

2位のDEETAHによる「EL PARAISO RICO」は、当時のクラブミュージックシーンで支持されたダンストラックで、ラテン的なリズムとハウスの高揚感を掛け合わせたようなトラックメイクが印象的だった。3位のJESSICA SIMPSONは、ブリトニー・スピアーズやクリスティーナ・アギレラと並んでティーンポップの新星として売り出されていた頃で、伸びやかなボーカルが持ち味の楽曲だ。4位のPRIMAL SCREAMは、ブラック・サバスの名曲を大胆にサンプリング・再解釈した攻撃的なロックチューンで、UKロックシーンの実験精神を体現していた。同じ英国勢でもOASISとは対照的なアプローチが並ぶあたりに、当時のTOKIO HOT 100の選曲の幅広さが表れている。

5位のGUYはニュージャックスウィングの流れを汲むR&Bグループで、90年代のブラックミュージックのグルーヴを2000年代へと橋渡しする存在だった。6位のMISIAは、日本のR&B・ソウルシーンを牽引する歌姫として注目を集めていた時期で、伸びやかで力強いボーカルが際立つ「アツイナミダ」がランクインしているのも興味深い。7位には奥田民生の「マシマロ」がランクイン。ソロ活動を軌道に乗せつつあった彼らしい、力の抜けた歌い口とポップなメロディが同居する一曲だ。8位のSPEECH(アレステッド・ディベロップメント)はヒップホップとソウルを融合させたスピリチュアルな作風で知られ、9位のCELINE DIONは当時世界的なバラードクイーンとしての地位を確立していた頃の楽曲。そして10位のBECKは、オルタナティブとファンク、ソウルを自在にミックスするセンスで独自の存在感を放っていた。

こうして見渡すと、この週のTOP10は英国ロック、ダンスミュージック、US・日本のポップス、R&B、ソウル、オルタナティブと、ジャンルの境界が実にゆるやかに横断されていたことがわかる。CDセールスとクラブシーン、洋楽と邦楽が同じテーブルに並ぶ選曲は、当時のJ-WAVEが体現していた「都市型ラジオ」らしい聴き方の提案でもあった。1位のOASISが体現していたロックの熱量と、その周囲を彩る多彩なジャンルの共存こそが、2000年という時代の音楽シーンの豊かさを物語っている。

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2000年2月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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