TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2024年9月29日放送)

TOKIO HOT 100 2024-09-29 放送回ランキング ランキング

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2024年9月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2024年9月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2024年9月29日のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で首位に輝いたのは、THE WEEKNDの「DANCING IN THE FLAMES」だった。ザ・ウィークエンドといえば、ダークでシネマティックなR&Bとシンセポップを融合させ、2010年代半ば以降のポップスの潮流そのものを塗り替えてきたアーティストである。この曲でも、鮮やかなシンセの輝きと彼特有の憂いを帯びたファルセットが同居し、ダンスフロアの高揚感とどこか終末的な美しさが同時に鳴っているのが印象的だ。「炎の中で踊る」というタイトルが象徴するように、快楽と破滅が紙一重で結びつくイメージは、彼が長年描き続けてきた世界観の延長線上にある。2024年という年は、彼がキャリアの一区切りを意識するような発言をしていた時期でもあり、この曲にはこれまでの歩みを俯瞰するような余裕と成熟が漂っていた。

この週のTOP10を眺めると、洋楽・邦楽を問わずジャンルの垣根が薄れていた当時のシーンがよくわかる。2位のLE SSERAFIMによる「CRAZY」は、K-POPガールズグループらしい強靭なビートと大胆な自己肯定のメッセージが同居する一曲で、韓国発のポップスがグローバルチャートの中心にいることを改めて示していた。3位のさらさ「リズム」は、日本の新世代シンガーソングライターらしい生々しい言葉選びと軽やかなグルーヴが共存し、邦楽ロック/ポップスのフレッシュな空気を運んでいた。4位のJUNGLEによる「LET’S GO BACK」は、UKのダンス・コレクティブらしいレトロフューチャーなファンクネスが心地よく、5位のPABLO HAIKUという名義からもわかるように、日本語ラップ/トラックメイクの越境的な感性が同時代性を持って響いていた。

6位のCHARLI XCX feat. TROYE SIVAN「TALK TALK」は、この年一大ムーブメントとなった“ブラットポップ”的な質感、つまりロウでクラブライクなエレクトロサウンドを体現する存在感を放っていた。7位のLADY GAGA & BRUNO MARS「DIE WITH A SMILE」は、二人のベテランシンガーが円熟したバラードで魅せる一曲で、派手さよりも歌そのものの強度で聴かせる懐の深さがあった。8位のMAYA DELILAHはUKのシンガーソングライターらしい生音の質感とソウルフルな歌声が新鮮で、9位の秦基博×sumikaによる「ハローサーリアル」は、邦楽シーンにおけるアーティスト同士のコラボレーションが持つ化学反応の面白さを示していた。10位のFRANZ FERDINANDは2000年代のポストパンク・リバイバルを牽引したバンドであり、彼らが変わらぬエッジを保ちながらチャートに名を連ねていること自体が、時代を超えたロックの生命力を物語っていたと言えるだろう。

こうして俯瞰すると、この週のTOP10は、ダークでドラマティックなポップの頂点にTHE WEEKNDが君臨しつつ、その周囲をK-POP、邦楽の新旧世代、UKのオルタナティブ、そしてロックの伝統勢力が取り囲むという、極めて多層的な構図になっていた。ジャンルもルーツも異なる音楽が同じテーブルに並ぶこと自体が、2024年という時代のリスナー感覚をそのまま映し出していたのではないだろうか。

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2024年9月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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