TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年7月20日放送)

TOKIO HOT 100 1997-07-20 放送回ランキング ランキング

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1997年7月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年7月20日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年7月20日放送分の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはハンソン(HANSON)の「MMMBOP」でした。ティーンエイジの三兄弟が奏でるポップなメロディと爽やかなハーモニーは、その年の夏を象徴する一曲として世界中のラジオやMTVで鳴り響いていた記憶があります。シンプルで口ずさみやすいフレーズの繰り返しは、当時のUS・UKチャートを賑わせていたヘヴィなR&Bやエレクトロニカとは対照的な軽やかさを持ち、夏の午後にふさわしい爽快感を放っていました。J-WAVEのチャートでこの曲が1位に置かれていたこと自体が、当時のリスナー層が求めていた「季節感のある明るいポップス」への渇望を映していたようにも思えます。

この週のTOP10を眺めると、90年代後半という時代の音楽的な多様性がよく見えてきます。2位にはプロディジー(PRODIGY)の「SERIAL THRILLA」がランクイン。ビッグビートやブレイクビーツが世界的なムーブメントとなっていた時期で、ロックともダンスとも言えない攻撃的なサウンドが若者たちの支持を集めていました。一方で3位のブラン・ニュー・ヘヴィーズ(THE BRAND NEW HEAVIES)や5位のマット・ビアンコ(MATT BIANCO)は、UKのアシッドジャズやソフィスティ・ポップの系譜を受け継ぐ存在で、都会的で洗練されたグルーヴを聴かせていました。この対比こそが、当時のJ-WAVEのチャートらしい「ジャンルの垣根を越えたセレクト」を体現していたと言えるでしょう。

R&B・ヒップホップ勢では、7位にパフ・ダディ&フェイス・エヴァンス feat. 112による「I’LL BE MISSING YOU」がランクインしています。ザ・ポリスの名曲を大胆にサンプリングしたこの楽曲は、当時のヒップホップシーンにおける「トリビュート」の形として大きな話題を呼びました。哀悼の意を込めたメッセージ性と、耳に残るサンプリングフレーズの融合は、90年代後半のメインストリームR&Bのひとつの到達点だったように思います。同じくR&B/ソウル系では4位のエン・ヴォーグ(EN VOGUE)が健在で、グループコーラスの実力派としての存在感を示していました。

また8位にはプライマル・スクリーム(PRIMAL SCREAM)の「KOWALSKI」がランクイン。ロックバンドでありながらダンスミュージックのビート感を大胆に取り入れた彼らのスタイルは、ブリットポップ以降のUKロックシーンにおける実験精神を象徴していました。6位のローニア(LAURNEA)や9位のサラ・クラックネル(SARAH CRACKNELL)、10位のジュース(JUICE)といったアーティストたちも含め、このTOP10全体を通じて感じられるのは、ポップ、ダンス、ロック、R&Bといったジャンルが緩やかに交差しながら共存していた97年という時代の空気感です。

「MMMBOP」が1位に立っていたこの週のチャートは、単なる一発ヒットの記録としてだけでなく、90年代後半のポピュラー音楽が多様な方向へと枝分かれしていく過渡期の一断面として、今聴き返しても興味深い資料になっているのではないでしょうか。

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1997年7月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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