TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年7月13日放送)

TOKIO HOT 100 1997-07-13 放送回ランキング ランキング

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1997年7月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年7月13日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年7月13日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、HANSONの「MMMBOP」だった。当時ザック、テイラー、アイザックの三兄弟はまだ10代前半から半ばという若さで、あどけない容姿とハイトーンのコーラスワークが世界中のリスナーに新鮮な衝撃を与えた一曲だ。タイトルにもなっているスキャットのようなフレーズが耳に残り、ラジオから流れてくるだけで一瞬にして空気を変えてしまう軽やかさがあった。ソウルフルなコーラスと打ち込み主体のトラックが融合したサウンドは、当時のポップシーンにおいて兄弟グループというフォーマットの新しい可能性を提示したとも言える。

この週のチャートを見渡すと、90年代後半特有の多様性が浮かび上がってくる。2位のEN VOGUEはR&B/ガールグループの完成形として絶大な支持を得ていた存在で、「WHATEVER」でも洗練されたハーモニーを聴かせている。3位のTHE BRAND NEW HEAVIESはアシッドジャズ/ネオソウルの旗手として、クラブミュージックとポップスの橋渡し役を担っていた。こうした黒人音楽由来のグルーヴが、HANSONのようなティーンポップと同じチャートに並んでいるのが、この時代のラジオシーンの面白さである。

ロック方面にも目を向けると、5位にはJON BON JOVIのソロ名義による「MIDNIGHT IN CHELSEA」がランクイン。バンド活動と並行してソロ表現に挑んだ楽曲で、アリーナロックの王者が見せる別の顔が興味深い。6位のTHE SEAHORSESは、ストーン・ローゼズ脱退後のジョン・スクワイアが結成したバンドで、ブリットポップ全盛期のギターサウンドを引き継いでいた。7位のPAUL WELLERはモッズ/ブリティッシュロックの生き字引として、ソロキャリアでも安定した存在感を放っていた時期にあたる。イギリス発のギターミュージックがアメリカのティーンポップと共存していたのも、当時のグローバルな音楽流通の面白さを物語っている。

9位のPRODIGYは、ビッグビートというジャンルを牽引する存在として、ロックとダンスミュージックの境界を破壊するようなサウンドで注目を集めていた。ラウドなブレイクビーツとパンク的な攻撃性が同居する彼らの音楽は、当時のオルタナティブなリスナー層からも熱い支持を受けていた。そして10位には、後にモダンロックの定番となるTHIRD EYE BLINDの「SEMI-CHARMED LIFE」が入っている。疾走感のあるギターリフとキャッチーなメロディは、90年代後半のUSロックシーンを象徴する一曲として、今も色褪せない輝きを放っている。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、ティーンポップ、R&B、アシッドジャズ、ブリットポップ、ビッグビート、USロックといった多彩なジャンルが一つのチャートに同居していたことがよくわかる。ジャンルの壁が今よりも緩やかで、ラジオが様々な音楽の交差点として機能していた時代の空気感を、HANSONの弾けるようなポップソングを起点にあらためて感じ取ることができる回であった。

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1997年7月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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