TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年2月9日放送)

TOKIO HOT 100 1997-02-09 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

1997年2月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年2月9日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年2月9日のTOKIO HOT 100、栄えある1位はJAMIROQUAIの「COSMIC GIRL」だった。ジェイ・ケイ率いるこのUKの覆面ファンク集団は、アシッドジャズという言葉がまだ新鮮だった時代に、70年代のスティーヴィー・ワンダーやファンカデリックへの憧憬をハウスやディスコのビート感で再構築し、独自のグルーヴを作り上げていた。「COSMIC GIRL」はアルバム『Travelling Without Moving』からのシングルで、宇宙的なイメージを纏いながらも身体が自然に動き出すダンサブルな一曲。ジェイ・ケイのトレードマークだった奇抜な帽子と共に、当時のミュージックビデオはMTVやテレビの音楽番組でも頻繁に流れ、日本のクラブシーンでもかかりまくっていた記憶がある人は多いだろう。

この週のTOP10を眺めると、90年代後半という時代の音楽的な多様性がよく見える。2位のU2「DISCOTHEQUE」は、ロックバンドがダンスミュージックに大胆に接近した象徴的な楽曲で、アルバム『Pop』期の実験精神が表れている。3位にはSPICE GIRLSの「2 BECOME 1」がランクイン。前年にデビューしたばかりの彼女たちは、ガールパワーという言葉と共に瞬く間に世界中を席巻し、この曲はバラード寄りの楽曲として日本でも幅広い層に届いていた。4位のUNDERWORLD「BORN SLIPPY」は、映画『トレインスポッティング』の使用曲として知られ、UKのクラブカルチャーとメインストリームが交差する象徴的な存在だった。

5位にはエリック・クラプトンの「CHANGE THE WORLD」。映画『フェノミナン』のサウンドトラック曲で、ベテランギタリストが時代を超えて第一線に居続けることを証明した楽曲だ。6位のグロリア・エステファンは、80年代から活躍するラテンポップの女王として安定した存在感を放ち、7位のデヴィッド・ボウイ「LITTLE WONDER」は、当時ジャングルやドラムンベースのビートを取り入れた実験的なアルバム『Earthling』からのシングルで、ロックの巨人が若い世代のサウンドに果敢に挑んでいた時期の一曲。8位のBLUR「BEETLEBUM」は、ブリットポップの雄がオアシスとの対比で語られがちだった時代に、よりレイドバックした音像へと変化を見せた楽曲だった。

9位のマドンナ「DON’T CRY FOR ME ARGENTINA」は、映画『エビータ』での主演と共に届けられた楽曲で、彼女のキャリアにおける新たな一面を見せた時期にあたる。10位のルイス・テイラーは、当時のUKソウル/ネオソウルの潮流の中で評価されていたアーティストで、玄人好みのラインナップの締めくくりとして印象深い。

こうして振り返ると、この週のTOP10はUKのダンス/ロックシーンの熱量、アメリカのポップ/ソウルの安定感、そして映画音楽からのヒットが混在する、90年代後半ならではの豊かな音楽地図を描いている。JAMIROQUAIの1位はその中でも、ジャンルの垣根を軽やかに越えていく当時の空気そのものを体現していたと言えるだろう。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

1997年2月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

スピーカーで鳴らすなら[PR]

次の週(1997年2月16日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました