TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1997年2月16日放送)

TOKIO HOT 100 1997-02-16 放送回ランキング ランキング

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1997年2月16日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1997年2月16日放送回)。

この週の音楽シーン

1997年2月16日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、BLURの「BEETLEBUM」だった。90年代半ばのイギリスは、OasisとBLURという二大バンドが「ブリットポップ」という旗印のもとでチャートの主役を張り合っていた時代。前年まではギターを鳴らし歯切れのいいメロディで英国的な情景を描いてきたBLURだが、この曲はそれまでの明快さとは一線を画す、けだるく漂うようなサウンドで、当時のリスナーに驚きを与えた楽曲だったと記憶されている。ダムーン・アルバーンの声も、それまでのシャウトに近いスタイルから、やや内向きで気だるいトーンへと変化しており、バンドの表現の幅が広がったことを印象づける1曲だった。

この週のTOP10を見渡すと、90年代後半という時代の空気が色濃く映し出されている。2位にはJAMIROQUAIの「COSMIC GIRL」。アシッドジャズとファンクを軸にしたグルーヴが英国のクラブシーンとポップスの橋渡しをしていた時期であり、ジェイ・ケイの独特なファッションと共に世界的にブレイクしていた頃だ。3位のU2「DISCOTHEQUE」は、アルバム『POP』を象徴する、バンド自身がダンスミュージックへ接近した実験的な作風で、ロックバンドがクラブカルチャーと交差していく90年代らしい試みだった。

一方でチャートには世代もジャンルも異なるアーティストが並ぶ。4位のERIC CLAPTONによる「CHANGE THE WORLD」は映画『フェノミナン』のサウンドトラックとしてヒットしたバラードで、ベテランギタリストの円熟味を感じさせる。5位のDAVID BOWIEの「LITTLE WONDER」は、当時のドラムンベースやインダストリアルの要素を大胆に取り入れた挑戦的なサウンドで、ボウイが常に時代の先端を取り込みながら自身を更新し続けていたことを物語っている。6位のUNDERWORLD「BORN SLIPPY」は映画『トレインスポッティング』での使用によって世界的な知名度を獲得したクラブアンセムで、90年代のダンスミュージックとカルチャーの結びつきを象徴する存在だった。

8位のSPICE GIRLS「2 BECOME 1」は、前年にデビューし瞬く間に世界を席巻したガールズグループのバラードナンバー。派手なポップソングだけでなく、しっとりとした楽曲でも支持を集めていたことがうかがえる。7位のFATIMA RAINEY、9位のLEWIS TAYLOR、10位のNUYORICAN SOUL feat. GEORGE BENSONといった顔ぶれは、ソウルやジャズ、ハウスミュージックの要素を含んだ楽曲群で、当時のクラブジャズやレアグルーヴ的な感性が都会的なリスナー層に支持されていたことを感じさせる。

ロックバンドの実験精神、クラブカルチャーの隆盛、ベテランの円熟、新世代ガールズグループの台頭——。この週のTOP10は、ジャンルの垣根が緩やかに溶け合っていた90年代後半という時代を、一枚のスナップショットのように切り取っている。BLURの「BEETLEBUM」が1位に立つこの週は、まさにその過渡期の空気を象徴する一幕だったと言えるだろう。

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1997年2月16日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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