TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1992年9月6日放送)

TOKIO HOT 100 1992-09-06 放送回ランキング ランキング

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1992年9月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1992年9月6日放送回)。

この週の音楽シーン

1992年9月6日の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、ボビー・ブラウンの「HUMPIN’ AROUND」だった。ニュー・エディション出身のボビー・ブラウンは、1980年代終わりから90年代初頭にかけて、ニュージャックスウィングと呼ばれるダンサブルなR&Bのサウンドを体現するアーティストとして人気を集めた存在だ。この曲もまた、当時の空気を色濃く反映したグルーヴィーな一曲で、都会的で洗練されたクラブ感覚を持ちながらも、どこか肩の力が抜けたポップな親しみやすさを兼ね備えていた。ホイットニー・ヒューストンとの結婚が話題になった時期とも重なり、私生活も含めてメディアの注目を浴びていた彼の存在感が、このチャートインにも表れていたように思う。

この週のTOP10を見渡すと、90年代前半という時代の多様さがよく見えてくる。2位にはザ・ジャズマスターズによる「BLUE DAYS」がランクインしており、フュージョン/スムースジャズがまだラジオでしっかりと居場所を持っていた時代の空気が伝わってくる。3位のロクセットは、スウェーデン出身ながら世界的なヒットを飛ばし続けたポップ・ロック・デュオで、「HOW DO YOU DO」はそのキャッチーなメロディセンスが光る一曲だ。4位のマライア・キャリーは、この時点ですでにデビューから数年が経ち、圧倒的な歌唱力で世界的なスターダムを確立しつつあった時期であり、「I’LL BE THERE」はジャクソン5のカバーとして、彼女のバラード表現の幅広さを示す選曲でもある。

5位にはブラン・ニュー・ヘヴィーズがランクインしており、アシッドジャズという当時のイギリス発のムーブメントが日本のラジオシーンにもしっかり届いていたことがわかる。6位のTLCは、まさにこの年にデビューしたばかりの新人グループで、ヒップホップとR&Bを融合させた新しいガールズグループ像を提示し、以降のシーンに大きな影響を与えていくことになる存在だ。7位のマドンナ「THIS USED TO BE MY PLAYGROUND」は、映画『プロフェッショナル・ボウリング』(原題:A League of Their Own)の主題歌として知られ、ノスタルジックなバラードで彼女の表現の幅広さを見せた楽曲だった。8位のベイビーフェイスとトニ・ブラクストンの組み合わせは、90年代R&Bのソングライティング/プロデュース力の高さを象徴するもので、後の音楽シーンに続く布石ともいえる。9位のエンヤは、ケルト的な神秘性を持つサウンドで独自の地位を築いており、10位のインコグニートはアシッドジャズ/レアグルーヴ的なセンスをポップに昇華したグループとして存在感を放っていた。

こうして見渡すと、この週のTOP10は、ダンス、ジャズ、ロック、R&B、ヒップホップ的新感覚、ワールドミュージック的要素までが違和感なく同居しており、90年代前半のラジオが持っていた懐の深さを感じさせる。ボビー・ブラウンの首位は、単なる一曲のヒットというより、当時のブラック・ミュージックが持っていた勢いとポップシーンへの浸透力を象徴する出来事だったといえるだろう。

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1992年9月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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