TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1991年10月6日放送)

TOKIO HOT 100 1991-10-06 放送回ランキング ランキング

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1991年10月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1991年10月6日放送回)。

この週の音楽シーン

1991年10月6日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、マライア・キャリーの「EMOTIONS」だった。前年のデビュー作で一躍トップスターの座を掴んだ彼女にとって、セカンドアルバムからのタイトル曲であり、持ち前の伸びやかな高音域と表現力を存分に発揮した一曲として記憶されている。デビュー当初から評判だった広い音域を活かした歌唱は、この曲でもサビに向かって解き放たれるように広がっていき、当時のリスナーに強い印象を残した作品だ。ダンスクラシックスへのオマージュを感じさせるトラックの作りも含め、90年代R&Bポップスの一つの完成形を提示していたように思う。

この週のチャート全体を眺めると、1991年という年がいかに多様な音楽性が同居していた時代だったかがよくわかる。2位にはカリン・ホワイトの「ROMANTIC」がつけており、洗練されたアーバンな女性R&Bがマライアと肩を並べていた。一方で3位にはガンズ・アンド・ローゼズの「DON’T CRY」がランクイン。当時発売されたばかりの2枚組アルバム「Use Your Illusion」からのバラードで、ハードロック・バンドが放つ叙情的な楽曲がポップチャートの上位に食い込んでくるあたりに、ロックとポップスの境界が今よりずっと近かった時代の空気が感じられる。

4位のブライアン・アダムス「(EVERYTHING I DO) I DO IT FOR YOU」は、映画「ロビン・フッド」の主題歌としてこの年世界的な大ヒットを記録した楽曲で、ロック的な骨太さとポップなメロディを併せ持つ作風が幅広い層に支持された。5位のヘヴィ・D&ザ・ボーイズ、9位のマーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチといった顔ぶれは、当時ヒップホップがポップチャートに本格的に浸透し始めていたことを物語っている。とりわけマーキー・マークは後に俳優マーク・ウォールバーグとして知られる人物であり、当時のヒップホップ・カルチャーがエンターテインメント全体に染み出していく過渡期の象徴的存在だったといえる。

6位にはプリンス&ザ・ニュー・パワー・ジェネレーション名義の「CREAM」がランクインしている。ファンクの帝王が新たなバックバンドを従え、セクシーかつユーモラスなグルーヴを鳴らしていた時期で、名義変更にもその実験精神と自己更新の姿勢が表れていた。7位のポーラ・アブドゥルは振付師出身のダンス&ポップの女王として、8位のジャネット・ケイはラヴァーズ・ロック由来のしなやかな歌声で、10位のキャシー・デニスはダンスポップの新星として、それぞれ異なる魅力でチャートを彩っていた。

このように見渡すと、1991年秋のTOP10は、R&B、ロック、ヒップホップ、ダンスポップ、ファンクといったジャンルが一つのチャートの中で自然に共存していたことがわかる。マライア・キャリーの「EMOTIONS」を頂点に、ジャンルの垣根を越えた多彩な楽曲群が並ぶこの週のランキングは、90年代が幕を開けたばかりの音楽シーンの豊かさと熱量を今に伝えてくれる貴重な記録だ。

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1991年10月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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