TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1991年10月13日放送)

TOKIO HOT 100 1991-10-13 放送回ランキング ランキング

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1991年10月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1991年10月13日放送回)。

この週の音楽シーン

1991年10月13日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはマライア・キャリーの「EMOTIONS」だった。デビュー作から続く圧倒的な歌唱力で全米を席巻していた彼女にとって、この曲はホイットニー・ヒューストンやマイケル・ジャクソンといった当時の頂点に肩を並べる存在であることを改めて示す一曲だったといえる。伸びやかな高音域と、ゴスペルやソウルのルーツを感じさせる歌い回しは、90年代のR&B/ポップスの方向性を象徴するものであり、この時期のアメリカン・チャートにおける「歌の強さ」を体現していた。

TOP10全体を眺めると、1991年秋という時代の空気が濃く漂ってくる。3位のガンズ・アンド・ローゼズ「DON’T CRY」は、二部作アルバム『Use Your Illusion』からのバラードで、ハードロックが単なる激しさだけでなく叙情性をも武器にしていた時代を思わせる。4位のブライアン・アダムス「(EVERYTHING I DO) I DO IT FOR YOU」は映画『ロビン・フッド』の主題歌として世界的な大ヒットとなった楽曲で、シングルチャートの歴史に残る長期的な強さを持っていたことでも知られている。ロックのフィールドからも、こうした大衆性の高いバラードがチャート上位に食い込んでくるのが、この時期らしい光景だった。

一方で5位のプリンス・アンド・ザ・ニュー・パワー・ジェネレーション「CREAM」は、ファンクとロックを大胆に融合させたグルーヴで異彩を放ち、9位のマーキー・マーク・アンド・ザ・ファンキー・バンチ「GOOD VIBRATIONS」は、後に俳優としても活躍するマーク・ウォールバーグの音楽活動初期を象徴する一曲として、ヒップホップ/ダンス・ポップの潮流を伝えている。7位のポーラ・アブドゥルや2位のカリン・ホワイトは、当時盛んだったニュージャックスウィング以降のR&Bポップの流れを汲む存在であり、8位のキャシー・デニスはユーロダンス/ダンスポップのヒットメーカーとして知られていた。10位のシンプリー・レッドは、ソウルフルなヴォーカルを軸にイギリスから世界へ発信を続けていたバンドで、ジャンルを超えた成熟したポップスの一角を担っていた。

こうして並べてみると、この週のTOP10は、ロックのバラード的な広がり、ファンク/ヒップホップの新しい躍動、そして歌唱力を前面に押し出したR&Bポップという、90年代前半の音楽シーンを形作る複数の潮流が同時に鳴り響いていたことがわかる。その頂点に立っていたのが「EMOTIONS」であったことは象徴的で、テクノロジーよりもまず「声」そのものが持つ力が、時代を牽引する一つの軸であったことを教えてくれる。ラジオから流れてきたこれらの楽曲を今improve聴き直すと、当時のリスナーが何にときめき、何を新しいと感じていたのかが、じんわりと蘇ってくるはずだ。

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1991年10月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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