TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2024年4月14日放送)

TOKIO HOT 100 2024-04-14 放送回ランキング ランキング

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2024年4月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2024年4月14日放送回)。

この週の音楽シーン

2024年4月14日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に立ったのは、藤井風の「満ちてゆく」だった。この時期の藤井風は、国内のシーンで独自のポジションを確立していたシンガーソングライターとして、多くのリスナーから支持を集めていた存在だ。岡山弁を交えた飄々とした語り口と、ゴスペルやソウルに根差した歌声のギャップは、彼の音楽を語る際に欠かせない魅力として繰り返し取り上げられてきた。「満ちてゆく」がTOP10の頂点に位置していたこの週は、彼の楽曲が持つ穏やかでありながら芯のある佇まいが、多くのリスナーの心情に寄り添っていたことを物語っているように思える。

この週のTOP10を眺めると、実に多国籍で多様な布陣が組まれていたのが印象的だ。2位にはBEYONCEの「TEXAS HOLD ‘EM」が入っている。カントリーの語法を大胆に取り込んだこの楽曲は、当時海外のポップシーンで大きな話題を呼んでいた一曲で、ジャンルの境界を軽々と越えていくアーティストの姿勢が象徴的だった。またSHAKIRAとCARDI Bによる「PUNTERIA」、VAMPIRE WEEKENDの「CLASSICAL」、REMI WOLFの「CINDERELLA」など、ラテン、インディーロック、オルタナティブ・ポップと、実に幅広い音楽性が並んでいたのもこの週の特徴だ。「TOKIO HOT 100」が国内外を問わず横断的にヒットを拾い上げる番組であることが、このランキングからもよくうかがえる。

邦楽勢に目を向けると、小沢健二とスチャダラパーによる「ぶぎ・ばく・べいびー」が3位にランクインしていたのも興味深い。90年代の日本語ラップ/渋谷系シーンを牽引した両者の再タッグは、当時のリスナーにとって懐かしさと新鮮さが同時に押し寄せるようなトピックだったはずだ。さらに10位には宇多田ヒカルの「AUTOMATIC (2024 MIX)」がランクインしている。90年代末に発表されたデビュー曲が新たなミックスで再びチャートに姿を現すという事実は、彼女の楽曲が持つ時代を超えた強度を改めて示すものだった。竹内アンナの「最幸のふたり」や水曜日のカンパネラの「たまものまえ」といった、それぞれ独自の音楽的アプローチを持つアーティストたちの存在も、この時期の邦楽シーンの豊かさを表している。

藤井風という一人のアーティストが、こうした国際色豊かなラインナップの頂点に立っていたこと自体が、当時の音楽シーンの一断面を映し出しているように思う。彼の音楽は日本語詞を軸にしながらも、海外のリスナーにも届く普遍性を備えており、国内チャートと海外ヒットが同じ土俵で並ぶこの番組の構成とも自然に響き合っていた。「満ちてゆく」というタイトルが持つイメージそのままに、静かに、しかし確かな存在感で多くの人の耳に浸透していった一曲だったのだろう。こうして振り返ると、2024年4月中旬というこの週のチャートは、ジャンルも国籍も飛び越えながら、良質な音楽が自然と共存していた一週間だったと言える。

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2024年4月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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