TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年12月31日放送)

TOKIO HOT 100 2023-12-31 放送回ランキング ランキング

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2023年12月31日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年12月31日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年の大晦日、一年間のヒットの記憶を抱えたまま迎えたこの回のTOP10は、ジャンルも世代も国境も軽やかに横断する顔ぶれとなった。中でも1位に輝いたのは、NULBARICHが KROI の LEO UCHIDA をフィーチャリングに迎えた「DISCO PRANK」。NULBARICHはボーカルのJQを中心に、ソウルやファンク、シティポップの語法を吸収しながら独自のグルーヴを磨いてきたバンドで、その持ち味である艶やかなビートと歌心が、タイトル通りディスコ的な高揚感と結びついたのが本作だ。同世代のバンドであるKROIのフロントマンを迎えたことも象徴的で、日本のオルタナティブR&B/ファンク・シーンが互いに刺激し合いながら層を厚くしてきた2023年という一年を締めくくるにふさわしい1位だったと言える。年の瀬という浮足立った空気に、踊れるトラックがぴたりとはまった格好だ。

2位のOfficial髭男dismの「SOULSOUP」は、バンド名に冠された「ヒゲダン節」ともいえるスケール感のあるメロディとファンクネスを併せ持つ楽曲で、邦楽ロックがJ-POPの主流を担い続けている現状を示す一枚。3位のXG「WINTER WITHOUT YOU」は、韓国のK-POPシステムを経由しながら日本発として世界を見据える活動スタイルが話題を呼んだガールズグループの一曲で、季節感のあるタイトルも年末のプレイリストに自然に溶け込んだ。4位の古井リオ、10位の山本大斗といったフレッシュな名前が並ぶのも、この時期らしい新陳代謝の証だろう。若い書き手が既存のJ-POPの枠を軽やかに更新していく動きが、チャートの下位にも表れていた。

洋楽勢に目を向けると、5位にはファレル・ウィリアムスがRauw AlejandroやSwae Leeと組んだ「Airplane Tickets」がランクイン。ファレルはこの時期、ルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクター就任などファッション界での活動も注目を集めており、音楽制作でも国境を越えたコラボレーションを軽やかに続けていたことがうかがえる。6位のジョングクとアッシャーによる「Standing Next to You」のリミックスは、K-POPの世界的成功とアメリカのR&Bレジェンドの共演という、まさに2023年的なクロスオーバーの象徴だった。BTSのメンバーとしてソロ活動を本格化させたジョングクの勢いと、アッシャーという世代を超えたソウルの体現者が並び立つ構図は、ポップミュージックの国際化がさらに進んだ一年を物語っている。8位のデュア・リパ「Houdini」も、アルバム『Radical Optimism』への布石となるダンスポップとして存在感を放っていた。

そして7位には、桑田佳祐と松任谷由実という日本のポピュラー音楽史を支えてきた両者による「KISSIN’ CHRISTMAS(クリスマスだからじゃない)2023」がランクイン。長年にわたり日本のクリスマスソングの定番を作り続けてきた二人の共演は、まさに大晦日直前という放送タイミングにふさわしい一曲であり、世代を超えて聴かれる歌の強さを改めて感じさせた。9位のBUMP OF CHICKENは「SLEEP WALKING ORCHESTRA」で、変わらぬバンドサウンドの探究心を見せている。

こうして振り返ると、この週のTOP10は国内バンドシーンの充実、K-POPと世界のポップスの融合、そして世代を超えたクリスマスソングの共存という、2023年の音楽シーンを凝縮したような並びだった。ディスコティックなグルーヴを携えたNULBARICHの1位獲得は、その年の終わりを踊るような高揚感で締めくくる、印象深い出来事として記憶されるべきものだろう。

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2023年12月31日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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