TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2022年7月10日放送)

TOKIO HOT 100 2022-07-10 放送回ランキング ランキング

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2022年7月10日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2022年7月10日放送回)。

この週の音楽シーン

2022年7月10日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の頂点に立ったのはBEYONCEの「BREAK MY SOUL」だった。7枚目のアルバム『RENAISSANCE』の始動を告げる先行曲として世に放たれたこの曲は、90年代のハウスミュージックへの明確な参照を随所に響かせながら、ダンスフロアの高揚感をポップスの文脈に鮮やかに翻訳してみせた一曲だ。パンデミックによって世界中のクラブカルチャーが長らく休止を強いられていた時期を経て、ようやく人々が身体を寄せ合い踊ることの喜びを取り戻しつつあった2022年という年に、このタイミングでこうしたトラックが放たれたことには大きな意味があったと言える。単なる懐古としてのハウス回帰ではなく、労働や生活の疲れから解放されたいという普遍的な感情を軸に据えた歌詞のメッセージ性も含めて、多くのリスナーの共感を呼んだのだろう。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽の存在感が際立っている。2位にはBTSの「YET TO COME」がランクインしており、グループとしての新たな一章を予感させる楽曲がチャートの上位に食い込んでいたことがわかる。3位のCharlie Puthの楽曲にJUNG KOOKがフィーチャリングとして参加している点も含め、K-POPと欧米ポップスの垣根がますます溶け合っていた時期の空気を感じ取ることができる。またJacob Collierのように音楽理論的な探究心と実験精神を持つアーティストの楽曲が4位に位置していたことも、この時期のチャートが単なる流行だけでなく音楽的な多様性を包み込んでいたことの証左だろう。

一方で邦楽勢もしっかりと存在感を放っている。7位には山下達郎の「LOVE’S ON FIRE」がランクイン。ベテランでありながら現在進行形でチャートに名を連ねる姿は、世代を超えて支持されるポップスの強度を物語っている。8位の冨田ラボがAAAMYYYや吉田沙良(Cero)、RYOHUといった多彩な歌い手を迎えた「HOPE FOR US」は、日本のシティポップ/R&B的な感性がコラボレーションという形で豊かに花開いていたことを示す好例だ。そして9位にはOfficial髭男dismの「ミックスナッツ」が入り、当時人気を博していたテレビドラマの主題歌としても広く知られていた楽曲が、洋楽勢に混じって堂々と存在感を放っていた。

こうして眺めてみると、この週のTOP10は洋楽・邦楽、ベテラン・新鋭、ソロ・グループといった枠組みを軽々と横断しながら、一つの時代の空気を切り取っていたように思える。BEYONCEの「BREAK MY SOUL」が体現していた「踊ることでしか癒せない何か」を求める気分は、コロナ禍という長いトンネルの出口が見え始めた2022年の夏という季節と分かちがたく結びついていた。ラジオという媒体を通して、これだけ多彩な音楽が一つのチャートの中で共存していたことこそ、当時のポピュラーミュージックシーンの豊かさを象徴していると言えるだろう。

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2022年7月10日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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