TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年7月4日放送)

TOKIO HOT 100 2021-07-04 放送回ランキング ランキング

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2021年7月4日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年7月4日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年7月4日放送の「TOKIO HOT 100」で1位を飾ったのは、BTSの「Butter」だった。この年の5月に発表された同曲は、前年からの世界的な大ヒット曲「Dynamite」に続くサマー・アンセムとして送り出され、軽やかなグルーヴとキャッチーなフレーズで瞬く間にリスナーの耳を掴んだ。タイトルが示す通り「バターのように滑らかに」というコンセプトを体現したトラックメイキングは、ダンスミュージックの快楽性と洗練されたポップスの構造美を両立させており、K-POPというジャンルの枠を超えて世界中のチャートを席巻していたことがこの1位という結果からもうかがえる。当時はコロナ禍による活動制約が続くなかで、音楽そのものの明るさや軽さが求められていた時期でもあり、「Butter」の持つ肯定的なムードは多くの人の心情に寄り添うものだったのではないだろうか。

この週のTOP10を眺めると、国内外の音楽シーンの多様性が凝縮されているのが興味深い。2位にはジョン・メイヤーの「Last Train Home」がランクインしており、ベテランならではの円熟したソングライティングとギタープレイが光る一曲だ。3位のレミ・ウォルフ「Liz」は、当時新世代のポップアーティストとして注目を集めていた彼女らしい奇抜さとポップセンスが共存するナンバーで、次世代のオルタナティブポップの潮流を感じさせた。

邦楽勢も存在感を示している。4位のIRI「渦」は、彼女らしいメロウでソウルフルな歌声が印象的な楽曲で、国内のR&B/ソウルシーンの成熟を物語っていた。6位には星野源の「不思議」、7位には米津玄師の「PALE BLUE」、8位には藤井風の「きらり」がランクインしており、この時期の邦楽シーンを代表するアーティストたちが軒並みチャートインしていたことがわかる。それぞれが独自の音楽性を持ちながらも、幅広いリスナーに届く普遍性を備えていた点は、当時の邦楽ポップスの充実ぶりを象徴していると言えるだろう。

また5位にはトーンズ・アンド・アイの「Cloudy Day」、9位にはロード「Solar Power」、10位にはジャングルの「Talk About It」がランクインしており、いずれも夏らしい爽快感を持つ楽曲が並んでいるのも印象的だ。ロードにとっては当時のカムバックを飾る楽曲であり、独特の透明感のあるサウンドが話題を呼んだことも記憶に残る。

このように振り返ってみると、2021年7月のこの週は、K-POPのグローバルな躍進と邦楽シーンの充実、そして海外インディー/オルタナティブ勢の新しい波が同時にチャートを賑わせていた、非常にバランスの取れた瞬間だったと言える。BTS「Butter」が示したポップミュージックの明るさと軽やかさは、コロナ禍という重い時代においても音楽が持つ力を再確認させてくれるものであり、このTOP10全体を通しても、それぞれの楽曲が持つ個性と時代の空気感が重なり合っていたことがうかがえる。

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2021年7月4日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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