TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年4月25日放送)

TOKIO HOT 100 2021-04-25 放送回ランキング ランキング

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2021年4月25日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年4月25日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年4月25日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に立ったのは、beabadoobeeの「LAST DAY ON EARTH」だった。ロンドンを拠点に活動するフィリピン系シンガーソングライター、ビーバドゥービーは、Dirty Hitというレーベルに所属し、The 1975やロンドンのインディー/オルタナ・シーンと近い距離で活動してきたアーティストとして知られる。90年代のオルタナティブ・ロックやシューゲイザー、パワーポップ的な質感を自室録音的なローファイの手触りで再構築するスタイルは、コロナ禍で急速に広がった「ベッドルームポップ」的な作家性の象徴でもあった。当時は自宅で完結する制作環境から生まれる音楽が世界的に支持を集めており、彼女の楽曲もそうした潮流の中でリスナーに届いていた時期だと言える。ギターの歪みと甘い声質のコントラスト、そしてノスタルジックな輪郭を持つメロディが「LAST DAY ON EARTH」の聴きどころであり、2020年代の空気の中に90年代的な質感を持ち込む彼女の作風がよく表れた一曲だった。 このTOP10全体を眺めると、2021年春という時期の音楽シーンの断面がよく見える。3位のオリヴィア・ロドリゴ「DEJA VU」は、同年に一気にブレイクした彼女の勢いを象徴する存在で、ティーンの心情をドラマティックなアレンジで描くソングライティングが話題になっていた時期だ。4位のDoja Cat feat. SZA「KISS ME MORE」は、R&Bとポップの境界を軽やかに行き来するグルーヴが世界的にヒットしていた楽曲であり、6位のジャスティン・ビーバー feat. ダニエル・シーザー & ギヴォン「PEACHES」は、同年発表のアルバム『Justice』からのナンバーとして、落ち着いたメロウネスが支持を集めていた。8位のブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク、シルク・ソニックによる「LEAVE THE DOOR OPEN」は、70年代ソウルやファンクへのオマージュを現代的なプロダクションで蘇らせた楽曲で、当時のリスナーに新鮮な懐かしさを与えていた。こうした海外勢のラインナップからは、R&B/ソウル的な質感への回帰と、ティーンポップのドラマ性という、やや異なる二つの流れが同時に存在していたことが窺える。 一方で国内勢も存在感を放っている。2位のAimer with Vaundyによる「地球儀」は、力強い歌唱とVaundyの手がける現代的なトラックメイキングが組み合わさった楽曲で、当時のJ-POPにおける世代を超えたコラボレーションの一例として印象深い。5位のtendreの「PIECE」は、シティポップ以降の洗練されたグルーヴ感を持つシンガーソングライターとしての立ち位置を感じさせ、7位のにしな「CENTI」は、エッジの効いた歌詞世界と疾走感のあるサウンドで独自の存在感を放っていた。9位のカネコアヤノ「抱擁」は、素朴でありながら情感の込もった歌声が魅力の楽曲で、彼女ならではの生々しい表現力が光っていた。 この週のTOP10を通して見えてくるのは、海外のR&B/ポップの成熟と、国内シンガーソングライターたちの多様な表現が並走していた2021年春という時代の空気感だ。beabadoobeeの1位は、そうした流れの中でベッドルームポップ/オルタナ的な感性が世界的な支持を得ていたことを象徴する出来事として、今振り返っても興味深い一週間だったと言えるだろう。

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2021年4月25日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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