TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年4月18日放送)

TOKIO HOT 100 2021-04-18 放送回ランキング ランキング

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2021年4月18日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年4月18日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年4月18日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、ビーバドゥービー(Beabadoobee)の「LAST DAY ON EARTH」だった。フィリピン生まれ、ロンドン育ちのシンガーソングライターで、The 1975を擁するDirty Hitと契約していることでも知られる存在。ファズの効いたギターと勢いのあるビートが疾走感を生み出し、90年代オルタナやシューゲイザーへのオマージュを感じさせながらも、どこか若さゆえの衝動と危うさを抱えたポップソングに仕上がっている。パンデミック下で世界中の生活が制限されていた時期に、こうした「今日が最後の日だとしたら」という刹那的な高揚感を持つ楽曲が支持されたのは、時代の気分と無縁ではなかっただろう。SNSを介して自室で音楽を作り、発信する“ベッドルーム・ポップ”的な感性が、当時のZ世代のリスナー層と強く共振していたことも見逃せない。

この週のTOP10を見渡すと、ジャンルも国籍も実に多彩だ。2位にはAimerとVaundyが共作した「地球儀」がランクイン。当時、作曲家・アーティストとして急速に注目を集めていたVaundyの感性が、Aimerの深みある歌声と融合したことで話題を呼んだ楽曲だ。3位にはブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるユニット、シルク・ソニックの「Leave The Door Open」。70年代のソウルやファンクを現代的な質感で蘇らせたこの曲は、世界的にも大きなムーブメントとなっていた。4位のにしな「CENTI」、8位のOMOINOTAKE「BY MY SIDE」など、独自の音楽性を持つ日本の新世代アーティストたちが並んでいる点も、この時期のシーンの豊かさを物語っている。

また、9位には宇多田ヒカルの「One Last Kiss」がランクイン。映画とタイアップしたこの楽曲は、アニメーション文化と音楽シーンが強く結びついていた当時の空気を象徴する存在でもあった。7位のNiziU「Poppin’ Shakin’」は、日韓のプロダクション手法が融合したガールズグループの躍進を示しており、J-POPとK-POPの境界が曖昧になっていく潮流を感じさせる。10位のオリヴィア・ロドリゴ「Deja Vu」は、当時彼女がデビューアルバムに向けて次々と話題作を送り出していた時期の一曲であり、10代のリスナーの支持を集める新世代スターの台頭を印象づけていた。

こうして振り返ると、この週のチャートはインディーロック、シティポップ的な歌謡感覚、レトロソウル、アイドルポップ、アニメタイアップ、そしてUSティーンポップという、まったく異なる文脈の音楽が並列に並ぶ、実に興味深いスナップショットだったといえる。ビーバドゥービーの「LAST DAY ON EARTH」が1位を飾ったことは、単なる一曲のヒットにとどまらず、コロナ禍という制約の中でも音楽が国境やジャンルを軽々と越えて聴かれていた、あの時代特有の空気を今に伝えてくれる貴重な記録でもある。

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2021年4月18日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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