TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2007年11月11日放送)

TOKIO HOT 100 2007-11-11 放送回ランキング ランキング

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2007年11月11日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2007年11月11日放送回)。

この週の音楽シーン

2007年11月11日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはジェニファー・ロペスの「DO IT WELL」だった。当時のJ.Loはアルバム「Brave」を携え、女優業と並行して自身の音楽キャリアを再び前面に押し出していた時期にあたる。ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)が制作陣に関わったサウンドは、ダンスミュージックの快楽性とR&B的な色気を同居させたもので、2000年代後半特有の、クラブとポップスの境界が溶け合っていく空気をよく表していた曲だと言える。派手なビートの中にどこか余裕のある歌いまわしを聴かせるあたりに、女性シンガーとしての貫禄が感じられる一曲だ。

このチャートを眺めて興味深いのは、洋楽と邦楽がまったく分け隔てなく並んでいる点だろう。2位にはMr.Childrenの「旅立ちの唄」がランクイン。桜井和寿らしい普遍的なメロディーラインと、旅立ちや別れを丁寧にすくい上げる歌詞世界は、2007年当時のJ-POPの安定した強さを象徴していた。3位のバックストリート・ボーイズ「INCONSOLABLE」は、グループがオリジナルの5人編成に戻って制作したアルバム「Unbreakable」からのナンバーで、90年代からの人気ボーイズグループが2000年代後半にもなお存在感を示していたことがうかがえる。

邦楽勢では木村カエラの「YELLOW」、チャットモンチーの「シャングリラ」が並ぶ。木村カエラはこの時期、モデル・タレントの枠を超えてロック/ポップスのフィールドで確固たる地位を築きつつあり、「YELLOW」にもその軽やかさと芯の強さが同居している。チャットモンチーは女性3人組バンドとして、素朴さと疾走感を兼ね備えたギターサウンドで独自のポジションを確立していた頃で、「シャングリラ」もそうした持ち味がよく出た一曲だ。6位のウルフルズ「たしかなこと」は、大阪発の熱量あるロックバンドが紡ぐ、シンプルながら胸に残るメッセージソングとして印象深い。

洋楽サイドではクレイグ・デイヴィッドの「HOT STUFF」がUKソウル/ガラージの流れを引き継ぎつつポップに開かれたサウンドを聴かせ、9位のアンダーワールドの「CROCODILE」はエレクトロニカ/テクノの重厚な質感でチャート全体に奥行きを与えていた。8位のRIP SLYMEの「SPEED KING」は日本語ラップがポップフィールドでも当たり前に存在感を放っていた時代を象徴する一曲であり、10位のサラ・バレリスの「LOVE SONG」は、シンガーソングライターがピアノ主体のシンプルな楽曲で世界的にブレイクしていく、その入り口の輝きを感じさせる。

ジャンルも国境も軽やかに横断しながら一つのチャートに共存していたこの週のTOP10は、2007年という時代がまだ多様な音楽消費のかたちを許容していたことの証でもある。今聴き返しても、それぞれの曲が持つ個性がぶつかり合うことなく、むしろ心地よい振れ幅としてラジオの中で鳴っていた様子が想像できる、記憶に残る一週間だったのではないだろうか。

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2007年11月11日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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