TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2006年11月26日放送)

TOKIO HOT 100 2006-11-26 放送回ランキング ランキング

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2006年11月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2006年11月26日放送回)。

この週の音楽シーン

2006年11月26日放送分の「TOKIO HOT 100」を眺めると、この番組が長らく大切にしてきた「洋楽と邦楽を隔てなく並べる」というスタンスが色濃く出ている回だと分かる。1位に輝いたのはJAMIROQUAIの「RUNAWAY」。ジェイ・ケイ率いるこの英国のバンドは、90年代からアシッド・ジャズやファンクをダンスミュージックの文脈に落とし込み、独自のグルーヴを鳴らし続けてきた存在だ。「RUNAWAY」もまさにその系譜にある一曲で、コズミックで浮遊感のあるサウンドプロダクションと、ジェイ・ケイ特有のファルセット混じりのボーカルが絡み合い、踊れるのにどこか内省的という、このバンドならではの磁力を放っていた。2000年代半ばという時期は、ロックバンドの再評価とダンスミュージックの再興が同時に進んでいた時代で、JAMIROQUAIのような「踊れるロック/ファンク」がラジオのチャート上位に食い込んでくること自体が、当時の空気をよく表している。

2位のPETER BJORN AND JOHNによる「YOUNG FOLKS」も見逃せない。スウェーデン出身のこのトリオが、元The Concretesのヴィクトリア・ベルグスマンをフィーチャーして生み出した口笛のフレーズは、2006年を象徴する「耳に残るインディー・ポップ」として世界中で語られた一曲だ。派手さはないのに一度聴くと頭から離れない、というタイプの楽曲がここまで浸透したのは、当時インディーロックがメインストリームに近づきつつあった潮流を裏付けている。4位のOASISはブリットポップの最重要バンドとして相変わらず存在感を放ち、「LYLA」ではノエル・ギャラガーらしい大らかなメロディが健在だったことも思い出される。

邦楽勢に目を向けると、3位の絢香「三日月」、5位のMr.Children「しるし」という並びが象徴的だ。この年、絢香は透明感のある歌声と芯の強い歌詞世界で一気に注目を集めた新人であり、Mr.Childrenは国民的バンドとしての地位を保ちながらも、なお新曲がヒットチャートの上位に食い込む稀有な存在だった。8位のCHATMONCHYもまた、女性3人組バンドとして当時勢いを増していたグループで、「シャングリラ」の疾走感あるギターロックは、ゼロ年代後半の女性バンドブームの先駆けとして今振り返っても新鮮に響く。

ブラックミュージック方面では、7位のJOHN LEGENDと10位のJANET JACKSONが並ぶ。ジョン・レジェンドはネオソウルの新星として台頭していた時期で、「SAVE ROOM」の落ち着いたグルーヴは、彼のソングライターとしての実力を示すものだった。一方ジャネット・ジャクソンは、90年代からR&Bとポップスの橋渡し役を担ってきたレジェンドであり、「ENJOY」でも変わらぬダンスミュージックの説得力を聴かせている。9位のm-flo loves BONNIE PINKによる「LOVE SONG」は、m-floが継続していた「loves」シリーズの一環で、日本のヒップホップ/R&Bとポップスの融合が進んでいたことを物語る。6位のBENNIE Kも含め、この週のTOP10は、ジャンルも国境も軽やかに越えていく2006年という時代の音楽シーンの縮図として、今聴き返しても味わい深い一枚の地図になっている。

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2006年11月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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