TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年4月4日放送)

TOKIO HOT 100 2021-04-04 放送回ランキング ランキング

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2021年4月4日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年4月4日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年4月4日放送回のTOKIO HOT 100、その頂点に立ったのはBRUNO MARSとANDERSON .PAAKが結成したユニット、SILK SONICによる「LEAVE THE DOOR OPEN」だった。この曲が発表されたのは同年3月。すでに数々のヒットでポップスの最前線を走ってきたBRUNO MARSと、ネオソウル/ヒップホップの領域で高く評価されてきたANDERSON .PAAKという、それぞれ独自のキャリアを築いてきた二人が手を組んだというニュース自体が、当時の音楽ファンにとって大きな話題となった。ユニット名の「SILK SONIC」という響きからしてすでに、彼らが目指す音楽の方向性を雄弁に物語っている。滑らかな肌触りのソウルサウンドと、鳴りの良いレトロなグルーヴ感。70年代のR&B、ファンク、ソウルミュージックへの深い愛情とリスペクトを、現代のポップスとして鮮やかに蘇らせた一曲だった。

2021年という年は、コロナ禍によって世界中の生活様式が大きく変わり、人々が閉塞感を抱えながら過ごしていた時期でもある。そんな中で「LEAVE THE DOOR OPEN」が放つ、どこか懐かしくも新しい温かみのあるサウンドは、多くのリスナーの心に染み込んでいったのではないだろうか。ビンテージ感のあるエレピの音色、粘りのあるベースライン、そして二人のボーカルが紡ぐハーモニーは、聴く者を自然と心地よい高揚感へと誘う。派手な仕掛けに頼らず、丁寧に作り込まれたグルーヴそのものが主役という佇まいは、まさに本物志向の音楽が持つ強さを証明していた。

この週のTOP10を見渡すと、SILK SONICの1位を筆頭に、多彩な音楽性が並んでいたことも印象的だ。2位には宇多田ヒカルの「One Last Kiss」がランクイン。映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の主題歌としても大きな話題を呼んだこの楽曲は、繊細な感情表現と洗練されたサウンドプロダクションで、世代を超えて支持を集めていた作品である。また7位には、AimerとVaundyがタッグを組んだ「地球儀」がランクインしており、当時新世代のシンガーソングライターとして注目を集めていたVaundyの存在感も光っていた。国内外の音楽シーンが同じチャートの中で共存し、リスナーがジャンルの垣根なく音楽を楽しんでいた時代の空気感が、このTOP10からも伝わってくる。

「LEAVE THE DOOR OPEN」に話を戻すと、この曲はのちにSILK SONICとしてのアルバム制作へとつながっていく重要な一歩でもあった。二人の音楽的な化学反応は、単なるコラボレーションを超えて、新たなユニットとしての説得力を持つものだったと言えるだろう。ソウルミュージックの伝統的な語法を踏まえながらも、決して懐古趣味に留まらない現代的なセンスが随所に感じられ、ベテランとしての貫禄と、常に新しいことに挑戦する意欲の両方が滲み出た仕上がりになっている。

今聴き返してみても、このタイミングでこの曲が1位に輝いたことには納得感がある。パンデミックという困難な時代の中で、音楽が本来持っている「人と人をつなぐ力」や「心を軽くする力」を、シンプルながらも確かな技術で体現してみせた一曲だったからだ。当時のラジオから流れてきたこのグルーヴを思い出すと、あの春の空気感までもが鮮明に蘇ってくるような気がする。

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2021年4月4日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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