TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年9月1日放送)

TOKIO HOT 100 2013-09-01 放送回ランキング ランキング

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2013年9月1日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年9月1日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年9月1日放送分のTOKIO HOT 100を眺めると、まだ残暑の気配が濃く残る初秋の東京で、邦楽と洋楽がジャンルの壁を越えてひとつのランキングにひしめき合っていた時代の空気がよみがえってくる。この週の1位に輝いたのは、androp「VOICE」。内澤崇仁を中心とする4人組バンドが紡ぐ、ピアノとエレクトロニクスが溶け合うようなサウンドスケープは、当時の邦楽ロックシーンの中でも独特の透明感を放っていた。声を「VOICE」というシンプルな言葉に託したタイトルからも、メッセージ性よりも音の質感そのもので聴かせようとする姿勢がうかがえる。派手なギターロックが主流だった時代にあって、静かな熱量で耳を奪う楽曲が首位に立ったことは、このチャートの選曲の幅広さを象徴していたと言えるだろう。

2位にはレディー・ガガ「APPLAUSE」がランクイン。アルバム『ARTPOP』を象徴するこの一曲は、拍手喝采というテーマを大仰なシンセサウンドとドラマティックな展開で描き出し、2013年夏の洋楽シーンを代表するポップアンセムのひとつだった。9位のケイティ・ペリー「ROAR」もまた同時期を彩った一曲で、力強いメッセージと親しみやすいメロディで幅広い層に届いた作品だ。この二曲が同じ週に肩を並べていること自体、2013年という年が女性シンガーたちの存在感が際立った時期であったことを物語っている。

邦楽勢では3位にサザンオールスターズ「ピースとハイライト」がランクイン。桑田佳祐が世相を鋭く見つめながらも軽やかなポップスに仕上げたこの曲は、その年の夏を象徴する話題作のひとつだった。4位のSuperfly「STARTING OVER」、6位のスキマスイッチ「HELLO ESPECIALLY」も、それぞれ確かな歌唱力とメロディセンスで邦楽ポップスの層の厚さを感じさせる存在感を放っていた。一方で5位には、マキシマム ザ ホルモンの「便所サンダルダンス」がランクイン。タイトルからして一筋縄ではいかないユーモアとハードコアな演奏を同居させる彼らの存在は、このチャート特有の懐の深さ、遊び心を体現していたと言える。

英国勢では7位にトラヴィス「MOVING」、8位にフランツ・フェルディナンド「RIGHT ACTION」がそれぞれランクイン。90年代末から2000年代にかけてUKロックシーンを牽引してきたバンドたちが、この時期にも新曲で存在感を示していたことは、当時のリスナーにとって懐かしさと新鮮さが同居する体験だったはずだ。そして10位には2CELLOSの「KAGEMUSHA」。クロアチア出身の2人組チェリストが、クラシックとロックの境界を軽々と越えていくスタイルは、ジャンル横断的な選曲を特徴とするこの番組らしいセレクトだったと言えるだろう。

こうして振り返ると、この週のTOP10は静謐な邦楽ロックから大衆的な洋楽ポップス、ユーモラスなラウドロック、そしてクラシカルなインストゥルメンタルまでを一堂に集めた、まさに多様性の縮図だった。androp「VOICE」が首位に立ったという事実は、派手さよりも音の質感や余白を大切にする感性が、2013年という時代にもたしかな支持を得ていたことを静かに証言している。

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2013年9月1日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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