TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年11月2日放送)

TOKIO HOT 100 2014-11-02 放送回ランキング ランキング

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2014年11月2日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年11月2日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年11月2日のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、スウェーデン出身のDJ/プロデューサーであるAVICIIの「THE DAYS」だった。当時のAVICIIは「Wake Me Up」の世界的大ヒットを経て、EDMというジャンルをクラブの外側、つまりラジオやポップスの文脈に完全に定着させた立役者として知られていた存在だ。フォークやカントリー的な質感とダンスミュージックの高揚感を融合させる手法は、この時期の彼のトレードマークであり、「THE DAYS」もそうした作風の延長線上にある一曲として、多くのリスナーに届いていたはずだ。EDMが一時的なブームではなく、ポップミュージックの主流の一部として定着しつつあった2014年という年を象徴する1位だったと言えるだろう。

2位のU2「THE MIRACLE(OF JOEY RAMONE)」も見逃せない。ロックの重鎮であるU2が新作をリリースするたびに世界的な話題を呼んでいた時期であり、パンクの先駆者であるジョーイ・ラモーンへのオマージュを込めたこの曲は、ロックの歴史そのものを振り返らせるような重みを持っていた。3位にはテイラー・スウィフトの「SHAKE IT OFF」がランクイン。カントリーシンガーとして出発した彼女が完全にポップフィールドへと舵を切った転換点であり、アルバム「1989」を象徴するこの曲は、当時のポップシーン全体に大きなインパクトを与えていた。

日本勢の存在感も際立つ週だった。4位のゲスの極み乙女。「デジタルモグラ」は、変拍子や複雑なアンサンブルを持ち味とするバンドが徐々に一般的な知名度を広げていた時期を映す一曲。8位のSEKAI NO OWARIや9位のサカナクションも、それぞれ独自の音楽性でロックともポップとも呼びきれない領域を切り拓いていたアーティストたちだ。5位の木村カエラ、6位のSUPERFLYといった女性シンガーたちの楽曲も並び、洋楽と邦楽が同じチャートの中で自然に共存していたこの番組らしい多様性がよく表れているTOP10だと言える。

7位にランクインしたトニー・ベネットとレディー・ガガによる「ANYTHING GOES」も特筆すべき一曲だ。ジャズ・スタンダードの巨匠と、当時すでにポップアイコンとしての地位を確立していたレディー・ガガの共演アルバム「Cheek to Cheek」からのナンバーで、世代もジャンルも超えたコラボレーションが話題を集めていた。ポップスターがルーツ回帰的な音楽に挑戦する動きは2014年前後に目立っており、その象徴的な事例のひとつだったと言えるだろう。10位のワン・ダイレクション「STEAL MY GIRL」は、当時世界的なティーンエイジ・ポップの中心にいたボーイズグループの勢いを物語る一曲で、SNS時代のファンダムの盛り上がりを牽引していた存在でもあった。

こうして振り返ると、このTOP10はEDM、ロック、ポップ、ジャズ、そして日本のオルタナティブなバンドサウンドまでが同じ土俵で鳴っていた、2014年後半という時代の音楽的な豊かさをそのまま切り取ったような一週間だったことがわかる。ジャンルの境界が曖昧になり始めていたこの時期の空気感は、今聴き返しても新鮮な発見に満ちている。

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2014年11月2日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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