TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年12月25日放送)

TOKIO HOT 100 2016-12-25 放送回ランキング ランキング

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2016年12月25日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年12月25日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年12月25日、クリスマス当日に放送されたJ-WAVE「TOKIO HOT 100」のTOP10には、この一年を象徴するような顔ぶれが並んでいた。頂点に立ったのは星野源の「恋」。同年秋にTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌として発表されると、エンディングで俳優陣が披露した振り付け、いわゆる「恋ダンス」がSNSを通じて瞬く間に拡散し、老若男女が真似して踊る一大ムーブメントへと発展した楽曲だ。ドラマ発の曲がここまで社会現象化した例は近年でも稀で、年末のこの週に1位を飾っていることは、2016年という年を締めくくるにふさわしい出来事だったと言える。テレビの外側、ラジオのチャートという場所でもその存在感がしっかり数字として刻まれていたことが、当時の熱量の大きさを物語っている。

2位には米国のバンド、DNCEの「GOOD DAY」。JONAS BROTHERSの活動休止を経てジョー・ジョナスが結成したこのバンドは、前年のヒット曲「Cake By The Ocean」に続くポップなダンスチューンで存在感を示していた。3位のブルーノ・マーズ「24K Magic」は、同名アルバムのリード曲として発表されたばかりで、80年代ファンクやディスコを大胆に取り入れたサウンドが新鮮に響いていた時期にあたる。4位のザ・ウィークエンドとダフト・パンクの共演曲「I Feel It Coming」も、往年のディスコ/エレクトロ的な質感を現代的に鳴らす一曲で、この週の上位には「レトロを現代に蘇らせる」という共通した気配が漂っていたのが興味深い。

邦楽勢では、5位にRADWIMPSの「前前前世」がランクイン。映画「君の名は。」の大ヒットとともに国民的な知名度を獲得した楽曲で、この年の日本の音楽シーンを語るうえで欠かせない存在だった。6位には活動再開後の宇多田ヒカルによる「道」。NHK連続テレビ小説の主題歌としても親しまれ、長いブランクを経て戻ってきた彼女の言葉選びとメロディの深みが、多くのリスナーの心をつかんでいた頃合いである。8位のJUJU「BELIEVE BELIEVE」、10位のceroによる「街の報せ」も含め、邦楽のバリエーションの豊かさがこの週のチャートには表れていた。

7位にはザ・ローリング・ストーンズの「Ride ‘Em On Down」がランクインしているのも見逃せない。ブルースカバー集として発表されたアルバムからの一曲で、ベテランバンドが変わらぬ存在感を放っていたことがうかがえる。そして9位にはペンタトニックスの「The Christmas Sing-Along」。放送日がまさにクリスマス当日であったことを考えれば、この選曲がチャートに顔を出しているのも自然な巡り合わせだろう。アカペラで数々のヒット曲をカバーしてきたグループが、季節感のある一曲でリスナーに寄り添っていた。

邦楽・洋楽、新旧のアーティストが入り混じったこの週のTOP10を眺めると、2016年という年がドラマ・映画・SNSといったメディアと音楽が密接に結びつきながら、同時に骨太なロックンロールやアカペラのクリスマスソングまでもが並存する、懐の深いリスニング環境の中にあったことが感じ取れる。「恋」がその頂点に立っていたことは、単なるヒット曲という枠を超えて、当時の空気そのものを体現していたと言えるだろう。

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2016年12月25日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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