TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年7月21日放送)

TOKIO HOT 100 2019-07-21 放送回ランキング ランキング

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2019年7月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年7月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年7月21日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、テイラー・スウィフトの「YOU NEED TO CALM DOWN」だった。前作「レピュテーション」で内省的かつダークな作風に振り切った彼女が、アルバム「Lover」に向けて見せたのは一転、カラフルでポップな祝祭感だ。この曲はSNS上の誹謗中傷やLGBTQ+コミュニティへの偏見に対して「落ち着いて」と呼びかけるメッセージソングでもあり、当時話題になったミュージックビデオには多くの著名人がカメオ出演し、多様性を祝う場面が話題を呼んだ。単なるラブソングではなく、社会的なテーマを軽やかなシンセポップに乗せて届けるスタイルは、2010年代後半のポップスシーンにおけるテイラーの立ち位置を象徴していたと言える。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽がバランスよく拮抗していたことが分かる。エド・シーランは「BEAUTIFUL PEOPLE」と「BLOW」の2曲をランクインさせており、当時リリースされたコラボレーション作品集「No.6 Collaborations Project」の勢いを感じさせる並びだ。カリードやクリス・ステイプルトン、ブルーノ・マーズといった異なるジャンルのアーティストと組む柔軟さは、ジャンルの垣根が薄れつつあった2010年代末のポップシーンの空気そのものだった。またショーン・メンデスとカミラ・カベロによる「SENORITA」は、この年の夏を代表するデュエットソングのひとつとして記憶されており、ビリー・アイリッシュがジャスティン・ビーバーを迎えた「BAD GUY」の存在も、当時急速に台頭していた新世代アーティストの勢いを物語っている。

邦楽勢では、AIの「SUMMER MAGIC」が涼やかな夏の空気を運び、BUMP OF CHICKENの「AURORA」はバンドらしいスケール感で存在感を放っていた。サカナクションの「忘れられないの」、あいみょんの「真夏の夜の匂いがする」、INDIGO LA ENDの「結び様」といった楽曲が並ぶ様子からは、ロックバンドやシンガーソングライターがそれぞれの音楽性を保ちながら夏のチャートを彩っていたことがうかがえる。特にあいみょんは当時、瑞々しい言葉選びと親しみやすいメロディで幅広い世代からの支持を集めており、この週のランクインもその存在感を裏付けるものだ。

洋楽・邦楽が入り混じり、ポップ・ロック・R&B・シンガーソングライター系の楽曲が同居するこの週のTOP10は、2019年という時代がジャンルの多様性をそのまま受け入れていたことを示している。テイラー・スウィフトが放ったメッセージ性のあるアンセムが首位を飾ったことは、単なる音楽的流行だけでなく、当時の社会的な空気ともリンクしていた点で興味深い。今聴き返しても、この夏の一週間がいかに豊かな音楽的多様性を内包していたかを実感できるラインナップだ。

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2019年7月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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